プロ野球の中日は2020年8月5日、横浜スタジアムでDeNAと対戦し2-8で敗れた。先発・柳裕也投手(26)が初回に2点を失う苦しい立ち上がり。3回1死満塁としたところで柳は降板となった。打線はDeNA先発・浜口遥大投手(25)に抑え込まれ3回に1点を奪うのがやっと。9回に意地を見せ1点を返したものの、わずか3安打に終わった。チームの借金は「8」に膨れ上がり、首位・巨人とのゲーム差は10ゲーム差となった。
8失点と総崩れ
初回、前日からの悪い流れを断ち切りたい中日だったが、先発・柳がDeNA打線につかまった。1死から神里和毅(26)にセンター前に運ばれ、続くネフタリ・ソト内野手(31)が放った飛球はライトへ。落下点に入ったかと思われたライト井領雅貴外野手(30)がこの打球を取れず2塁打に。4番・佐野恵太外野手(25)を四球で歩かせ、ホセ・ロペス内野手(36)にレフトフェンス直撃のタイムリーを許した。
3回は守備のミスから失点につながった。先頭・神里が放ったライナーをショート京田陽太(26)が捕球できず記録はエラー。1死2塁の場面で4番・佐野にタイムリーを打たれ1失点。続くロペスにレフト前に運ばれ、6番・宮崎敏郎内野手(31)への2球目が死球となり1死満塁。柳はここでマウンドを降り、山本拓実投手(20)が2番手としてマウンドに上がった。
4回以降、中日の中継ぎ陣はDeNA打線にコンスタントに得点を許し、反撃ムードがしぼんでいった。4回には山本が佐野にタイムリーツーベースを許し1点を失い、5回には3番手ルイス・ゴンサレス投手(28)が宮崎の本塁打などで2失点。8回には5番手・浜田達郎投手(26)が佐野に本塁打を許した。この日、中日投手陣はDeNA打線に14本のヒットを打たれ8失点と総崩れだった。
1試合平均で5安打と打てない日々
打線は2点ビハインドの3回に大島洋平外野手(34)のタイムリーツーベースで22イニングぶりに得点を挙げた。反撃のノロシを上げたと思われたが、4回以降は沈黙が続いた。打線の低迷は深刻で、8月に入ってから4試合でわずか5得点。1試合平均で5安打と打てない日々が続く。チーム打率.240はリーグワーストで、チーム得点にいたっては、トップ巨人の192点に対して122点と70点もの開きがある。
先発投手の早期降板に守備のミスをつかれての失点、そして連日の貧打。すでにシーズンの3分の1が過ぎ、借金「8」で首位・巨人とは10ゲーム離されている。上昇ムードが感じられないチームに対して、ネット上では「明日も同じ結果になると思う」など竜党の諦めムードが漂う。今シーズンは120試合に短縮され、クライマックスシリーズ(CS)は開催されない。日本シリーズに進出するには優勝あるのみ。与田ドラゴンズの巻き返しはあるのか...。