「ペットに口移しで食べ物与えたり、キスしたりは論外」
大切なペットに人間からウイルスをうつさないようにするには、何に気を付けなければいけないのか。
東京大学医科学研究所の河岡義裕教授が5月に発表した論文によると、猫同士の「接触感染」によって新型コロナウイルスの感染が広がることが明らかになった。猫は放し飼いにするケースがあるが、他の放し飼いの猫や野良猫からうつる可能性がある。論文では、「猫を外に放さず、室内で適切に飼育することが必要だ」としている。
さらに、先述の日本獣医師会の境専務理事は注意を呼びかける。
「まずは飼い主自身が感染しないことが、ペットを守る最大の『防御』となります。そして犬でも猫でもペットと触れ合う時は手洗いをきちんとしてからにしましょう。犬は散歩の時、できれば他の犬と接触させない方がいいです。室内飼いの猫も、人からうつす可能性があるので、口移しで食べ物を与えたり、キスをしたりするのは論外です。万が一、感染が疑われる時は、速やかにかかりつけの獣医師に相談して必要な対応をしてください」