命にかかわる問題が発生、責任の所在は
前述の投稿に関連して、「やさしい皮膚科医」(@S96405539)のハンドルネームで、健康・医療情報を日々発信している医師で医学博士の男性が「専門家で無い医師が専門家のふりをしている」「医者のレベルが『素人』レベル」「資格を詐称している医師ばかり」などとLINEヘルスケアを利用した感想をつづったブログも拡散した。
4月5日に公開されたブログでは、(1)対応する診療科が「小児科」「産婦人科」「整形外科」「耳鼻咽喉科」など異様に広い医師が大半を占めた(2)にきび関連の質問をしたところ、間違った助言が届いた(3)資格欄に本来「資格」ではない「所属学会」が記載されている――の3点を問題視している。
やさしい皮膚科医さんは、身分を明かしたうえで取材に応じ、「専門医資格を持っている科に限定するなど、プラットフォーム側が質を担保する仕組みを早急に用意すべきだと思います。正確な情報が得られなければ、サービスの存在意義がわかりません」と話す。
命や健康に直結する情報を扱うサービスだからこそ、質の担保は最優先で取り組む必要がある。
「たとえば皮膚科医でも、新型コロナウイルスに関する回答ができてしまいます。その結果、新型コロナに感染しているのに見過ごされて命を落とされたり、あるいは疑いが全くないのに不安になって病院に殺到して医療崩壊を起こしたりする可能性があります」
「ほかにも、たとえば手荒れに悩んでいて、実は皮膚がんや皮膚筋炎など重い病気だったとしても、LINEで相談したから受診しない方が出てくることも考えられます。その場合、規約ではLINEは責任を取らないとあるので、責任問題はどうなるのでしょうか」(やさしい皮膚科医さん)