炎天下の「スプレー缶」放置で破裂のおそれ 気付かず高温に...タミヤの投稿拡散

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日差しある日の車中では「70~80度にはなるでしょう」

   「弊社のスプレーに限らず、高圧ガスを用いたスプレー缶製品に共通して言える注意事項です」とタミヤの広報が話すとおり、こうした事故の危険は、ガスの圧力で内容物を放出させるスプレー缶を用いた「エアゾール製品」一般に当てはまる。

   スプレー缶製品の業界団体である一般社団法人日本エアゾール協会(東京都千代田区)の斉藤英明専務理事は4日、取材に対し「エアゾール製品は、缶内の液化ガスの温度が上がると圧力も高くなります。圧力が缶の耐圧の限度を超えると破裂するおそれもあり危険です」と話す。該当製品としては、模型用スプレーはもちろん、車用の曇り止めスプレー、殺虫スプレー、夏場に出番の多い虫よけスプレー、制汗剤スプレーなどに高圧ガスを使用したものがあり、多岐に渡る。

   高圧ガス保安法にもとづき、各種スプレー缶製品には「火気と高温に注意」の表示がある。保管に関する事項としては、「高温にすると破裂の危険があるため、直射日光の当たる所やストーブ、ファンヒーターの近くなど温度が40度以上となる所に置かないこと」などと記載されている。

   エアゾール協会のウェブサイトでも使用上の注意を詳しく掲載している。「直射日光の当たる窓の付近では40℃以上になる事がありますので、置かないでください」といったものや、「夏季の自動車内では、長時間のうちに缶が過熱され、破裂する危険があります」と特に夏場の注意を促すものもある。

   斉藤氏は「夏場の直射日光は危険です。厳密には製品によってスプレー容器の耐圧は異なりますが、日差しの出ている日に車の中に置いておくと70~80度にはなるでしょう。そこまで上がると多くの製品は破裂などのおそれがあります。梅雨が明けてこれから暑い日が続きますので、保管には注意するようお願いしたいです」と話している。

(J-CASTニュース編集部 青木正典)

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