俳優のムロツヨシさん(44)が主演する「親バカ青春白書」(日本テレビ系)の第1回が2020年8月2日に放送された。
同ドラマは演出家の福田雄一氏によるオリジナルドラマ。ムロさん演じるシングルファーザーで小説家の小比賀太郎(ガタロー)が、娘のさくら(永野芽郁さん=20)の大学入学にあたって異性関係を心配するあまり、自らも同じ大学の同じ学部に入学してしまうというコメディーだ。
「マジでガッキー出ないやん 詐欺やん」
第1回が放送されるや、ネット上では「ムロツヨシさんの親バカ青春白書見たけどなんかすっごいほっこりしててよかった」といったツイートや、「永野芽郁可愛すぎんか」といった声が続々と上がる事態に。そんな中、「ひとつ不満がある! ガッキーの出番が少ない!」といった声が上がっているのだ。
ドラマには女優の新垣結衣さん(32)がガタローの妻・幸子の役で出演。しかし、幸子はすでにこの世の人ではなく、ガタローの亡き妻という役どころだ。そのため、第1回で新垣さんが出演したのは仏壇に置かれた遺影が映るシーンとガタローの回想シーンだったが、これらのシーンに対し、前述のような声に加え、「マジでガッキー出ないやん 詐欺やん」といった不満の声が噴出しているのだ。
そこで、J-CASTニュースでは第1回における新垣さんの出演シーンがどれだけあったかを計測し、放送時間におけるその比率を算出してみることにした。
花火大会で手を握って...
そこで、編集部記者は早速、「親バカ青春白書」を視聴。すると、番組開始後1分もしないうちに映し出されたのは幸子の遺影だった。当該シーンは大学の合格発表日の朝、発表を見に行く前にガタローが幸子の遺影に手を合わせるシーンだった。シーン中では再度幸子の遺影が映ったほか、さくらが調理中の鍋を思い出して台所へダッシュするシーンでは幸子の遺影が部屋の奥に映り込むという瞬間も確認できた。その後、ドラマはオープニングを迎えたが、この中でも新垣さんが映し出されたほか、その後には、今度は遺影ではなく家族全員で写ったスナップ写真が映し出されるシーンがあった。
そして、番組中盤では写真の中ではなく、作中に新垣さんが実際に登場した。自身の学生時代を思い出すガタローの脳裏に浮かんだのは、花火大会で共に浴衣を着たガタローと幸子。思わず手を握ってしまったガタローが幸子に「あっ、ごめん。あ、いや、あのー、わざとなじゃく......」と弁解すると、幸子は「わざとが良かったな」と返事。まさかの返しに驚くガタローの様子が描かれたシーンでは新垣さんが写真の中ではなく直接画面に映っていたのはもちろん、冒頭部分などの写真での出演シーンとは比べ物にならないほどの長さで新垣さんが画面に映し出されていたのだ。
その後、新垣さんはスタッフロールが流れるエンディングに、花火大会のワンシーンが挿入される形で出演したほか、番組終了後に流れた同ドラマのオフショットを集めた、動画配信サービス「hulu(フールー)」版への誘導シーンにも登場し、第1回の出演を終えたのだった。
さて、これらのシーンを合計した値だが、その数なんと、わずか57秒!!(これを含め、以下、値は編集部計測)これに対し、ドラマのCMを抜いたその長さは46分12秒。ゆえに、ドラマ全体における新垣さんの出演シーンの比率は......たったの2.1%だったのだ!!
「一言で視聴者を昇天させられるのはさすが」
もはや「添加物」レベルの比率だった新垣さんの出演シーン。このため、新垣さんの出演を楽しみにしていた視聴者からは前述のような声に加え、「せめてウルトラマン並みの3分くらいはだすべき」といった感想も飛び出した。
ただ、これらの声と勝るとも劣らない勢いで噴出しているのが、「少ない出番だけど爆発力えぐかったな、ガッキー」と、新垣さんの存在感の強さを噛み締める言葉だ。特に、36秒間と他のシーンよりも群を抜いて長かった花火大会のシーンに対しては、
「出演シーンこそ少ないが、『わざとが良かったな。』この一言で視聴者を昇天させられるのはさすが。日曜の楽しみがまた一つ増えました」
といった絶賛の声が続々。1分にも満たない出演でここまで視聴者を唸らせた新垣さんの存在感は相当なものだったということなのだろう。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)