「ギリギリまで粘って、見極めたい」「人生で大きな選択ですから」
J-CASTニュースでは、学生の本音も聞いてみた。
法政大学経済学部の4年生の女性(22)は、メーカー系2社から内定をもらい、6~7月にどちらも受諾すると伝えた。就活はいったん終えたが、どちらに就職するかは決めかねている。
「前にコロナを理由に内定取り消しになったというニュースを見て不安になり、(2社もコロナで)同じようなことにならないか、決断できないでいます。就活していたとき、メーカーはどこもコロナの影響が大きかったみたいで、(新卒)採用を止めたり採用数を絞ったりしていた会社が多かったので...」
幸い、1社は10月1日に内定式を予定しているが、もう1社は新型コロナ禍の影響もあって内定式を見送ることになったそうだ。女性は「できれば、入社ギリギリまで粘って、見極めたい」とも話した。
日本大学文理学部の4年生の男性(23)も、東京の不動産会社と、実家がある関西の建設会社の内定を受諾した。両社ともコロナ禍の影響を受けて売上高が減り、株価も低迷している。
「本当は実家に帰りたかったのですが、地元の方は景気が良くないみたいなので、『保険』で東京の会社も受諾しました。でも、こちら(不動産会社)も業界的には厳しいようです。一生とまでではなくても、自分の人生でかなり大きな選択になりますから、もうちょっとじっくり考えたいです」
男性は現在、内定を受諾した2社の企業情報や口コミサイトを丹念に調べているほか、OB訪問やOBらとウェブ会議をして、それぞれの内情を聞き出しているという。
「迷惑をかけたくないので、年内にはどちらにするか決めて、伝えるつもりです」(男性)