突然届いた「謎の種子」、日本各地で続々報告 送付元は中国...狙いは何なのか

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アメリカでは、「ブラッシング詐欺」の可能性も指摘されたが...

   そこでは、こうした事例が最近あるとして、輸入検査の合格スタンプがない植物が届いたら、そのままの状態で、最寄りの植物防疫所に相談するよう呼びかけている。また、庭やプランターなどに種子を植えない、種子がビニール袋に入っている場合は、ビニール袋を開封しない、と注意点が書いてある。

   未開封の場合、配達後に受け取りを拒否できるため、その場合は郵便局に相談をとしている。

   アメリカでは、種子の送付について、農務省などが「ブラッシング詐欺」の可能性があるのではないかと見方を示した。それは、比較的安い商品を相手の同意なしに送り付け、郵便物の差出人が受取人を装って、アマゾンなどの通販サイトに高評価のレビューを書き込む手口だ。

   農水省の植物防疫課は7月31日、中国から種子が送り付けられる被害が、北海道や鹿児島などで少なくとも5件は報告されているとJ-CASTニュースの取材に答えた。実害は聞いていないとしたが、種子に病害虫が付着している恐れがあり、そのまん延は防ぎたいとしている。

   様々な種子があり特定できていないというが、横浜で同日に届けられた種子は、ネギ属と分かった。商品名には、リング(指輪)と書かれていたという。

   横浜市在住の作家、木乃子増緒さんが29日、ツイッターで中国から謎の種子が届いて、防疫所に郵送したと明かしていたことから、木乃子さんに届いた種子らしい。木乃子さんは31日、商品名はRINGで、ネギやアサガオの種じゃないかとツイッター上で言われたと取材に明かした。

   アマゾン利用を通じて個人情報が流出した可能性について、アマゾンジャパンの広報担当者は31日、「社内で調査しており、現時点でのコメントは差し控えさせていただきます」と取材に答えた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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