嵐の松本潤さんが2020年7月30日、テレビ番組「関ジャム 完全燃SHOW ゴールデン2時間SP」(テレビ朝日系)に出演し、故・ジャニー喜多川氏が訪れた「最後のライブ」について語った。
ライブに誘うも3度「拒否」された
嵐のライブ演出を担当し、様々な仕掛けでファンを楽しませ続けてきた松本さんはこの日、自身のエンターテイメントの根源はジャニー氏であると断言。切っても切れない関係であり、「どこ切ってもその血なんじゃないかな」と言い切る程、彼にとって大きな存在であったと明かした。そして、仕事をしてきた中での印象深い出来事を告白し、改めてジャニー氏への感謝を伝えている。
2015年に開催されたライブ「Japonism」では、当時結成15年目を迎え、改めてジャニーズの伝統を継承するショーの要素を全面的に打ち出した演出を行った嵐。ここでも演出を務めていた松本さんは、ショーを形作っていく時に「ジャニーさんのエンタメイズム」を大切にしていたという。日々「ジャニーさんだったらどうするかな?」「見たら喜ぶだろうな」と考えをめぐらせていたそうだ。
そして集大成とも言えるラスト3日間の東京ドーム公演を迎え、ジャニー氏に「見に来て欲しい」と電話をしたところ、なんと「稽古で忙しいから無理」と即答されてしまう。続く2日目は「体調悪いからいけない」と拒否され、3日目にしてやっと「何時から?」と聞かれたものの、開演時間を告げると「ぼくその時間行けない」と再び拒否されたことを振り返った。
ジャニー喜多川氏からの「ありがとう」
しかし、開演から2、3曲目に差し掛かったところで松本さんが客席を見たところ、ジャニーさんが座っていたとのこと。その後アンコールが終わるまでずっと彼らのショーを見続けていたというのだ。松本さんは「ちょっと演出がかってるんですよ」と苦笑いを見せ、そんな彼を「行かない行かない詐欺からの本当に来たレアキャラ」と表現している。
そしてライブ終了後、久々に自分たちのライブを観てくれたジャニー氏に電話をした際 「ありがとう」と逆に感謝されてしまったエピソードを明かし、「妙に感動しちゃった。色んな意味だと思うけど、そんな言葉言われたことないから嬉しかった」と、瞳を潤ませながら当時の心境を語った。
「ジャニーさんが嵐のライブを観たのはそれが最後。松潤へのありがとうに全ての思いがこめられていたのかも...」という番組ナレーションに対し、MCを務める関ジャニ∞の横山裕さんは「誘ってくれてありがとうって意味かな」「ライブを観て色んな思いがあったんやろね」としみじみ。一方村上信五さんは「何通りの意味が含まれてるありがとうなんだろうな」と、感慨深げに話した。