「『てれびくん』編集部からのお願いです。最近、『てれびくん』の記事を撮影・スキャンしてネット等にUPする事例が散見されます。発売日前・後を問わず、本誌記事を無許可転載する行為は著作権法違反になり、侵害行為の差し止めや刑事罰の対象となります。なにとぞ皆様のご協力をよろしくお願いします」
2020年7月29日、小学館の児童向け情報雑誌「てれびくん」の公式ツイッターアカウントが行った呼びかけだ。このツイートは翌30日18時までに1.4万回以上リツイートされる反響があった。
「『本人のみ』SNS投稿を許可しております」
このツイートを行った29日、人気特撮ドラマ「仮面ライダーシリーズ」の新作、「仮面ライダーセイバー」の発表があった。特撮・アニメ・ホビーなどを扱う「てれびくん」でも、31日頃発売予定の9月号で、20ページを超える「仮面ライダーセイバー」特集を掲載する。ネットへの無断掲載が、この情報誌にとって痛手となるのは想像に難くない。
また、このような呼びかけは今に始まったことではない。過去には「アニメージュ」、「PASH!」、「spoon.2Di」といったアニメ・マンガ・ゲーム系雑誌も同様の呼びかけを行っていた。
さらに、読者からの投稿やスナップ写真を多数掲載している雑誌からはこのような呼びかけもあった。
「他編集部と同じく『COSPLAYMODE』の記事を撮影・スキャンしてネット等にUPするのは固く禁じております。ですが、当雑誌ではスナップや一部企画に限り『本人のみ』SNS投稿を許可しております。皆様のご協力をよろしくお願いします」
コスプレ専門雑誌「COSPLAY MODE」が30日、「拡散希望」というハッシュタグを用いたツイートである。同誌には、イベントなどで取材を受けたコスプレイヤーが多数掲載されている。そのような取材を受けた本人が投稿を行うのは認めるという見解を表明した。