岩手コロナでキャンプ場が「否定」声明 一部で続く「詮索」、知事や著名人は警鐘鳴らす

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スマイリーキクチ「狂気の世界」

   20年1月に国内で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されて以降、感染者が出ていなかった岩手県。それだけに、県内初の感染者が出た際には、感染者の行動や個人情報を詮索し、ひいては「特定」するような動きが起こるのではないかという懸念は生じていた。

   ネット上で長く中傷被害を受けたスマイリーキクチさんは30日、こうした「特定」の動きが実際に起きていることについて、ツイッター上で警鐘を鳴らした。

「先日、岩手県内でコロナウイルスの感染者が確認されました。ネットでは名前などの個人情報を特定する騒ぎになって、この時期に関東にキャンプに行くようなヤツは叩いてもいいという空気が漂っています。本人やご家族は戦々恐々としているでしょう。見つかれば集団リンチに遭う恐怖。まさに狂気の世界...」

   岩手県の達増拓也知事は29日に開いた盛岡市との合同会見で「新型コロナウイルス感染症は誰でも感染する可能性がある。県民の皆様方には引き続き冷静に感染対策に努めていくようお願いいたします」と呼びかけるとともに、

「報道機関の皆様には、患者のプライバシー保護について、十分なご配慮をいただくことをお願いします」

   としていた。

   会見では記者との質疑応答中にも、感染した男性の職業や職場の所在地を質問した記者に対して、盛岡市の担当者が「個人情報になるのでお答えできない」と回答するなど、患者のプライバシー保護に関わる質問には慎重な対応を見せていた。

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