作家の乙武洋匡氏が、かつて民主党政権で首相を務めた鳩山由紀夫氏との対談動画を自身YouTubeチャンネル「乙武洋匡の情熱教室」で2020年7月28日に公開した。
鳩山氏が理想に掲げる「友愛」を通じた外交について、乙武氏は「綺麗事であり、お花畑なのではないかと批判される方が非常に多いと思う」と指摘した。これに鳩山氏が返した言葉は...
19年は「中国に24〜25回参りました」「韓国にも10回行った」
鳩山氏は活動名の「鳩山友紀夫」名義で登場。「オファーを出しておきながら(出演してくれたことに)びっくりしている」と話す乙武氏に対し、鳩山氏は、
「去年は中国に24〜25回参りました。韓国にも10回行ったりして、合計40回くらい海外に行った」
としつつ、新型コロナウイルスの影響で「今年はそれがなくなりまして」と事情を説明。その上で「自分自身をリフレッシュというか、学ばせていただきたいと思った」と出演理由を語った。
動画では日本の教育論や政治について、鳩山氏と乙武氏が語り合っている。批判の多い日本の「ゆとり教育」が話題にのぼると、かつて小学校教員を務めていた乙武さんは「あれをより効果のあるものにするには、もう少し現場の教員自体にゆとりがないと(いけなかった)」と指摘。鳩山氏も「教員に時間がないんですよね」と教員が抱える苦悩に同情した。
「安倍一強」となっている日本の政治体制についても、議論がなされた。乙武氏が「今の政治状況をどんな風にご覧になっていますか」と鳩山氏に問うと、鳩山氏は「率直に申し上げて、今の状況、非常に残念に思います」と答えた。続けて、
「その原因を作ったのは私にも責任があるなと。民主党に対する期待感をいただいていたのに、それに十分に応えられないで、しかも民主党がああいう状況になってしまった」
と、09〜10年に民主党政権で首相を務めた自身の責任について振り返った。