井上尚弥を取り巻く「世界バンタム級戦線」 コロナ禍で次戦の行方は...

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リゴンドーはビッグマッチの予定なし...

   一方、井上の対立王者であるWBC世界バンタム級王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)は、元世界5階級王者ノニト・ドネア(フィリピン)を相手に12月12日(日本時間13日)に防衛戦を行う。このタイトル戦は当初、5月16日に米国で予定されていたがウイルスの感染拡大を受けて延期になっていた。井上は4団体統一を目標に掲げており、この一戦の勝者が井上の標的となるだろう。

   また、バンタム級戦線において忘れてならないのが、WBA世界バンタム級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)の存在だ。リゴンドーはスーパーバンタム級でWBAとWBOの王座統一に成功し、WBA王座は9度防衛した。減量に問題がないため階級を一つ下げ強豪が集うバンタム級に転級し、2019年12月にWBAバンタム級王座を獲得し、世界2階級制覇を達成した。

   より強い相手との対戦を求めて階級を下げてまでバンタム級にきたリゴンドーだが、いまのところビッグマッチの予定はない。現在、世界のバンタム級戦線は井上を中心に回っており、リゴンドーも井上にからみたいところ。リゴンドーはバンタム級で自身が望む強豪との対戦が実現しなければ、階級をスーパーバンタム級に戻す意志を見せており、バンタム級の王座を返上する可能性もある。

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