プロ野球「トレード」の動きは止まらない!? 他球団が熱視線を送る「不遇の実力者」たち

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   巨人と楽天の間でわずか3週間のうちに、2件のトレードが成立したことは大きな話題となった。

   両球団は2020年6月末にウィーラーと池田駿の交換トレードが成立。今月14日にも高梨雄平と高田萌の交換トレードを発表した。

  • 活躍の機会を得られるか(イメージ)
    活躍の機会を得られるか(イメージ)
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楽天・田中やロッテ・加藤も...

   楽天で中軸を担ってきたウィーラーは外国人枠の関係で、3年間で164試合登板のセットアッパー左腕・高梨も開幕からファーム暮らしが続いていた。楽天・石井一久GMは他球団でチャンスがあるならばと新天地での活躍を願って放出し、将来性のある池田、高田の両投手を巨人から獲得した。

   日本では実力ある選手がトレードで他球団に移籍して活躍することを嫌がり、「飼い殺し」にする傾向がある。戦力補強の観点だけでなく、選手の野球人生を配慮した石井GMの姿勢は評価されるべきではないだろうか。

   これに限らず、1軍での実績がある実力者たちが2軍にゴロゴロいる。スイッチヒッターで長打力と俊足を兼ね備えた楽天・田中和基は18年に105試合出場で打率.265、18本塁打、21盗塁をマークして新人王を獲得。しかし、昨季は度重なる故障の影響で59試合出場にとどまり、打率.188、1本塁打と不本意な成績に終わった。今季は辰巳涼介が中堅に定着し、田中は開幕からファーム暮らしが続いている。

   ロッテ・加藤翔平も田中と同様にスイッチヒッターで俊足強肩の外野手だが、開幕からファーム暮らしが続いている。17年は98試合出場で打率.266、5本塁打と定位置を掴みかけたが、その後は打撃で好不調の波が激しく出場機会が減少している。身体能力は高いだけに環境を変えれば「化ける」可能性は十分にある。

登板機会の少ないあの投手も?

   投手に目を移すと、DeNA・砂田毅樹は今季1軍登板なし。17年に62試合登板で25ホールド、18年も70試合登板で24ホールドと救援で鉄腕ぶりを発揮したが、昨季は17試合登板と激減。まだ25歳と若く、救援陣の層が薄い球団の評価は高い。

   中日の大野奨太も今季は1軍で出場機会がない。17年オフに日本ハムから中日にFA移籍したが、昨季はプロ入り最少の34試合出場にとどまった。今季もアリエル・マルティネスの台頭などが影響し、ファーム暮らしが続いている。33歳と経験豊富なベテラン捕手に他球団は興味を示している。

   上記の選手たち以外にも1軍で活躍して不思議でない選手が少なくない。戦力補強と同時にトレードで再生できるのならば、一考の余地はあるだろう。

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