「同人誌印刷所」の窮地は、日本の「同人文化」の危機だ 業界組合・イベント主催が語る「生態系」

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「印刷所と即売会主催者はどちらも未曾有の苦境」

   現在、コミックマーケットやコミックシティに限らず、多くの同人誌即売会が開催を中止・延期、もしくは開催規模を縮小している。赤桐副代表は、

「先述の繋がり・サイクルの中で、次のバトンの先へネガティブな影響を伝播していくのは確かです。ただ、そもそも世界規模での未曾有の危機ですから、私たちは私たちで直接的で根本的な打撃が圧倒的に大きく、すでにお互いの影響がどうかというレベルではありません」

と同人文化での繋がりの中で互いに危機に瀕しているとし、事態を深刻に受け止めている。

「印刷所と即売会主催者はどちらも未曾有の苦境といえます。小手先でこの状況を乗り越えられません。(中略)残念ながら私たちの即売会がハレの場として"参加者から選択されない"という事もあるかもしれません。それでも、今は社命が尽きるまで、前を向き、準備・対策を着実に進めていきたいと思っています。同人誌の生態系を鑑みれば、私達だけが生き残るという世界線は存在しません。つながりの中で、覚悟し、自分たちの役割について腹をくくるしかありません」

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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