男友達が女性に代わって... シェリー提唱「代理謙遜」、心理学的に検証する

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女性よりも男性の方が『恋人を奪われる』ことを警戒する

   まず、鈴木氏は「女性よりも男性の方が『代理謙遜』する傾向が強い」としつつ、その理由について、男女の性差が表われていると指摘する。

「一般的に、カップルにおいては男性の方が『恋人を奪われる』ことを警戒する傾向にあります。このため、カップルで飲み会に訪れた場合は、男性は女性を『魅力的に見えないように偽装したい』という欲求にかられます。なので、シェリーさんが男友達の彼女を褒めてしまうと、男友達としては危機意識が働き、越権行為的に謙遜してしまうのです。つまり、女性を所有物として捉えているというよりは、周囲の人間にその女性の魅力に気付かれないようにするための行為なのです」

   一方、女性は男性ほど「恋人を奪われる」という警戒心を抱かないので、褒められた際には否定するよりも、褒めた相手への感謝の感情が優先されるという。

「特に、カップルではなく夫婦の場合は『奪われる』という感情はほとんどないので、褒められた点とは別の長所のアピールを行う女性もいるほどです」

   これらを解説した上で、鈴木氏は以下のようにも語った。

「このように、女性は男性ほど『代理謙遜』をしないので、シェリーさんがこれらの光景を見て越権行為と感じてしまうのは実に自然なことなのです。ただ、女性は『奪われる』という感情は自らの子供に対しては抱くので、我が子を褒められた際には謙遜します」

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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