夏期講習は低調も、2学期からの通常授業に光明が...
次に、2020年の夏期講習の実施状況について聞いてみた。
「朝から塾を開けるとはいえ、机の数が半分に間引かれているので夏期講習の1日のコマ数は去年の夏期講習の半分。しかも、当塾が存在している自治体は夏休みが約2週間なので、普通にやっていたのでは机の稼働数はもちろん、期間の短さも相まって経営面でのダメージは相当なものです。なので、7、8、9月の3か月間にわたって、平日に加え休日に夏期講習の授業をねじ込むことで例年のコマ数を確保することにしました。圧縮した日程になってしまいますが、何とか乗り切るつもりです」
この講師の務める塾では、一時は休みが短いこともあり、夏期講習を行わないことも検討された。それを講師陣が説得して、なんとか開講にこぎつけたという。
「夏期講習の受講者数ですが、通年で入塾している生徒は全員参加するのですが、それと合わせても若干少ない状況です。ただ、明るい材料としては、4月からしばらく休校が続き、学校の授業がスムーズに行われなかったためか、2学期以降の通常授業から入塾したいとの相談は例年より多いのも事実。なので、これらの方々には2学期になったら是非とも入塾していただきたいと考えています」
最後に、地元の塾・予備校業界の状況についても聞いてみた。
「他の塾でも当塾と同規模かつ同形態のところの状況は似たようなもののようですが、ZOOMなどのアプリを使ったオンライン授業をやっているところもあるようです。また、夏期講習への参加人数もあまり振るってはいないようです。ただ、やはり、2学期からの入塾希望者は増えているようなので、そこが救いかと思います」
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)