中日、投手起用法にファン疑問 指揮官は「今日は使う場所を私が間違えたのかな」

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   プロ野球の中日は2020年7月23日、ナゴヤドームで巨人と対戦し1-6で敗れた。先発・岡野祐一郎投手(26)が5回3安打1失点の好投。6回から継投に入ったが、8回のマウンドに上がった4番手・福敬登投手(28)が巨人打線につかまり5点を失った。打線は巨人先発C.C.メルセデス投手(26)をつかまえることが出来ず1点を返すのがやっと。チームの借金は「7」となり最下位に沈んでいる。

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開幕から続いた防御率0.00がついに...

   同点で迎えた8回、福が崩れた。先頭・亀井善行外野手(37)にレフト前に運ばれ、坂本勇人内野手(31)にツーベースを許した。続く丸佳浩外野手(31)に四球を与えて無死満塁。大ピンチで迎えた岡本和真内野手(24)にタイムリーツーベースを打たれ、2死3塁の場面でゼラス・ウィーラー外野手(33)に2ランを許し計5失点。開幕から続いていた防御率0.00がついに途切れた。

   今シーズン、与田剛監督(54)は中継ぎの要としてタフな左腕を起用してきた。福は指揮官の期待に応えるように開幕から13試合に登板して防御率0.00を維持してきたが、ファンからは与田監督の起用法に疑問の声も。22日の巨人戦では4点リードの8回に登板。この日は連投となり、ネット上では福の体調を心配する声が上がっていた。与田監督は福の起用について「今日は使う場所を私が間違えたのかな」と言及した。

   またこの日、指揮官は5点ビハインドの9回に山本拓実投手(20)をマウンドに送り込んだ。山本は21日の巨人との初戦で先発のマウンドに上がっており、4回3分の2を投げて4点を失い降板した。与田監督は山本の配置転換を示唆するなど今後、中継ぎでの起用となる見込みだが、21日に87球を投げた山本を中1日でマウンドに上げたことに山本の「故障」を心配する声が上がっている。

得点・盗塁はリーグ最少、チーム打率はリーグワースト

   今シーズンは打線の援護が少なく、投手陣が苦しんでいる。チーム打率はリーグワーストの.251で、これに比例するようにチームの得点はリーグ最少の「99」で唯一の2ケタだ。本塁打はセ・パ通じて最少の17本で、盗塁数はDeNAと並んでリーグ最少の「5」。首位・巨人と比較すると、中日の99得点に対して巨人は139得点を記録しており、本塁打は倍以上の35本をマークしている。

   借金は再び「7」となり、首位・巨人とのゲーム差は8.5ゲーム。今シーズンは新型コロナウイルスの影響でレギュラーシーズンが120試合に短縮され、連戦が続くため例年よりもスピーディーな展開となる。すでにシーズンの4分の1を消化し、残り90試合。最下位脱出を目指す指揮官の苦しい戦いは続く。

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