女優の浜辺美波さん(19)が2020年7月23日にツイッターで、自身のPCR検査が陰性であることを報告した。
浜辺さんをめぐっては、8月12日放送開始予定のドラマ「私たちはどうかしている」(日本テレビ系)で共演する横浜流星さん(23)の新型コロナウイルスへの感染が21日に判明。このため、浜辺さんはPCR検査を受けていた。また、23日には同じく出演者の観月ありささん(43)についてもPCR検査が陰性であることが判明したと報じられた。
「8話までしかなかったの!?」
同ドラマに関しては撮影が中止されており、放送開始が遅れる可能性もあると報じられているが、その一方で、全8話のうち7話の後半まで撮影が終了しているという。このため、ネット上ではツイッター上を中心にドラマが無事に撮影終了を迎えることを願うツイートが出ているが、その一方で、「8話までしかなかったの!?」と驚く声も上がっている。
通常、地上波の連続ドラマは1クール(13週間)中に9~11話放送されることが多い。このため、同ドラマの総放送回数が8回というのは、確かに標準よりは短いと言える。同ドラマの放送開始予定日は8月12日であり、通常、7月開始となることが多い中、8月開始ともなれば、その放送回数が少ないのは実に自然なことである。
ただ、「私たちはどうかしている」の放送開始が遅れた理由は、恐らくではあるものの、決して「自然」な要因が原因ではない。同ドラマの放送枠である日本テレビ系の水曜夜22時では、現在、「ハケンの品格」が新型コロナウイルスの流行が原因で2カ月遅れで放送中。7月29日には第7話が放送されることが公式サイトで発表されている。最終回がいつになるかはまだ発表されていないが、「私たちはどうかしている」の放送を予定通り始めるとなると、8月5日に第8話を放送し、それを最終回とするしかない。
つまり、本来ならばとっくに放送が終了していたはずの4月期のドラマの放送が7月と8月に「めり込む」かたちとなっており、「私たちはどうかしている」を圧迫してしまっているのだ。このため、ツイッター上には「私たちはどうかしている」の短さを嘆く前述の声に加え、「ハケンの品格 全8話なんだねっ やはり...短い」との声も上がっているのだ。
「これを機にシーズン制を撤廃してしまえばいいのになー」
ただ、仮に「ハケンの品格」が8話のまま終わり、そして、「私たちはどうかしている」が報道の通り8話で終わったとしても、それは決して嘆かわしいことではないのではないだろうか。というのも、多くの4月期ドラマの放送が遅延する中、4月に予定通り放送を開始した「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日系)の放送回数は7回に留まるも、その「濃すぎる」内容から大きな話題となったことは事実。つまり、9~11回の放送回数に達しなかったとしても、視聴者を大いに楽しませることが出来ると明らかになったのだ。
また、ツイッター上を見渡してみると、「2話ずつ詰めてって、なんとなくシーズン元に戻す感じなのかなー。これを機にシーズン制を撤廃してしまえばいいのになー」と、解決策は決して放送回数を減らして元のサイクルに戻すことではなく、1クールごとの「仕切り」を撤廃してしまった方が良いとする声も見受けられる。ドラマがクールをまたぐことは近年では珍しくなってしまっているが、新型コロナウイルスの流行をきっかけとして、その放送形態が大きく変わる日がやってくる......という展開が、今後、もしかしたらあり得るかもしれない。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)