「長瀬くんはちゃんとメンバーに送り出してもらったんだね」
「寂しいけど円満脱退ってところがTOKIOらしい」
ジャニーズ事務所のアイドルグループTOKIOの長瀬智也さんが、2021年3月末にジャニーズ事務所を退所する。残るメンバー3人、城島茂さん、国分太一さん、松岡昌宏さんは、同事務所の関連会社「株式会社TOKIO」を設立する。ファンクラブサイトで発表された3人のコメントは非常に前向きであり、ジャニーズ事務所公式サイトからの発表と照らし合わせてみても、かなり円満な様子である。
ファン「TOKIOとして成り立たんやろと思ったけど...」
「株式会社TOKIO」を設立した3人は、2020年7月22日の各所の取材に対し、18年に脱退した元メンバー・山口達也さんにも、会社設立の件について話したと答えた。これらのインタビューが公開されると、元メンバーにも及ぶ「絆」や、けじめをつけてそれぞれが新たな道を目指す姿勢に、ツイッターでは称賛の声が上がっている。
「メンバーの絆の深さと一人一人の人間力の高さが全国民から愛された理由であるのは間違いない」
「TOKIOのインタビューめちゃ良い。お互いを理解しリスペクトし合ってる素晴らしいチームだってことが伝わってくるし、25年やってきても新しいチャレンジ続けるベンチャースピリットも素敵」
「山口くん抜けて長瀬までってもうTOKIOとして成り立たんやろと思ったけど、これ読んでほっこりした。大人だから色々あるとは思うけどうまく笑いに変えてるし、いいグループだな」
あの日、リーダーが苦言を呈した
山口さんは2018年、強制わいせつ容疑で書類送検(のちに不起訴処分)され、芸能界を事実上引退した。この時、現メンバーである4人が行った謝罪会見は、厳しいものだった。
「ありえないでしょうね、普通に。ありえないですよ」
逮捕の数日後に生放送された「週刊ニュースリーダー」(テレビ朝日系)で、城島さんは山口さんの復帰について、こう強く否定した。
さらに同番組で城島さんは、
「被害者の方、そしてご家族の方に対しての謝罪の念があれば、戻ってきたいとか、そういうことはまず言えないと思うんですよね」
と、強く批判していた。いずれも、山口さんが謝罪会見で「(TOKIOに)席があるなら戻りたい」と発言していたことを受けてのものだ。長年ともに活動してきた仲間であるからこそ、厳しい批判も行う。当時のSNSでは山口さんを惜しむ声もあったが、この城島さんの毅然とした対応への評価も高かった。
「リーダーよく言ってくれたよ...これ山口達也の為でもあるよね」
「下手に庇わない、言って当然の厳しい事を言う、これ素晴らしい対応だと思う。これが出来ない人間が多すぎる。さすがリーダー」
その後、TOKIOのメンバーがメディアで山口さんについて言及することはほとんどなく、過去の山口さんのVTRが放送される機会も激減した。
しかし、今回の発表と関連して、脱退後の山口さんとの関係についても口を開いた。
音楽の「TOKIO」は5人でこそ
23日掲載の「NEWSポストセブン」のインタビューで国分さんは、
「僕らは今でも山口とはつながっています。改めて言う場がなかっただけで、5人の絆というのは、グループの形が変わっても変わらないものです」
と話し、城島さんもうなずいていたという。脱退当時には山口さんの言動に批判こそすれ、関係は不変なようだ。
週刊女性PRIMEのインタビューに対して松岡さんは、最後に4人でコンサートなどを行うかという質問にこう答える。
「今のところ、やりません。TOKIOとしての音楽作品も出す予定はありません」
ロックバンドとして1994年に5人でCDデビューした「TOKIO」。今後の音楽活動は、あっても個人でのものとなるという見方を示した。「TOKIO」の音楽は5人じゃなきゃ--。そんなメンバーの「納得した様子」を評価するファンも多い。
「TOKIOらしいな。気持ちに濁りがない。とてもスッキリする会話」
「城島リーダー、国分、松岡。3人のインタビューから、これまでTOKIOが作り上げてきた絆や温かさを感じたな」
「長瀬くんはちゃんとメンバーに送り出してもらったんだね」
「寂しいけど円満脱退ってところがTOKIOらしい」