「旅先での感染予防の徹底を!」のパネルで乗客を見送る
さらに、GoToトラベルで旅行に向けた機運が高まることへの期待感を示す一方で、事態は流動的だとの見方も示した。
「GoToキャンペーンの一番大きな意味は、『旅行してもいいですよ』『旅行してください』というメッセージ。やはりこういうことは、足元の感染状況をすごく関連してくるので、最終的にはお客様がどう判断されるか、ということになると思う」
実際、国内線でも需要が戻るには時間がかかりそうだ。この日運航を再開した便のひとつが鹿児島行きのMM557便で、森氏らが「旅先での感染予防の徹底を!」と書かれたパネルを持ってゲートから乗客を見送った。ただ、乗客は63人。ピーチが運航しているエアバスA320型機の定員は180人で、搭乗率は35.0%という厳しい状態だ。
入国制限の緩和が見通せない国際線は、さらに厳しい状況だ。森氏は記者会見で、「10月以降の再開を目指して準備を進めている」ことを明らかにしたものの、気軽に海外との往来ができるようになるまでには「おそらく1年単位の時間が必要になる」とも。仮に再開できたとしても「就航地は段階的に増やすものの、運航規模は当初計画から大幅に減らす予定」とした。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)