プロ野球のDeNAは2020年7月21日、横浜スタジアムでヤクルトと対戦し4-6で負けた。
先発マイケル・ピープルズ投手(28)が初回に青木宣親外野手(38)に先制の2ランを許す苦しいスタート。4回にはヤクルト打線につかまり4点を失った。打線は初回に3点を奪い逆転するも後が続かず。チームはこれで泥沼の6連敗となり借金「3」。7月に入って6勝11敗と失速している。
ラミレス監督の手腕問われる結果に
先発ピープルズが5回につかまった。先頭の坂口智隆外野手(36)にセンター前に運ばれると、2番、3番、4番に連続安打を許し、1つのアウトも取れずに3点を失った。5番・山崎晃大朗外野手(26)を1ゴロに打ち取ったところで降板となり、1死3塁で2番手・平田真吾投手(30)がマウンドへ。平田はアルシデス・エスコバー内野手(33)に犠牲フライを許し、この回4失点と突き放された。
打線はヤクルト投手陣から10安打を放ちながらも4得点にとどまった。制球に苦しむヤクルト先発・原樹里投手(27)に対して毎回のようにランナーを出すものの、あと一歩詰め切れない。開幕から好調を維持する梶谷隆幸外野手(31)がこの日、2本の本塁打を放つもいずれもソロで、打線のつながりが見られなかった。
チームは6月26日の阪神戦から勝ち負けを交互に繰り返しながら貯金を減らすことなく上位を維持してきた。7月15日の黒星以降、このパターンが崩れ6連敗。7月16日の中日戦の0-8完封負けを除けば、1点、2点差の接戦を落としており、アレックス・ラミレス監督(45)の手腕が問われる結果となっている。
ピープルズがバントを決めると...
ラミレス監督は独自のデータを重視する采配を振るい、時には周囲が首をひねるような采配もみられる。開幕からここまでもラミレス監督独特の采配が多く見られる。そのひとつが走者を置いた場面で投手にバントをさせずに打たせること。ところがこの日は2回無死1塁の場面でピープルズにバントのサインを送り、ピープルズがバントを成功させると場内から歓声が上がる珍しいシーンがあった。
チーム得点が失点を上回りながらも打線がつながらず4位に低迷。機動力も見られず盗塁は27試合消化して中日と並ぶリーグワーストの「5」だ。チームが低迷するも指揮官は「連敗の後には必ず連勝がある」と前を向く。22日のヤクルト戦には連敗ストッパーとして浜口遥大投手(25)が先発のマウンドに上がる。