「透明なラベルの提案を採用し、レンズのように写るボトルを生かした」
イラストは、3種類あり、女子高生2人が波打ち際で波を蹴るなどして楽しんだり、男女の高校生が手をつないで海辺の踏切を渡ろうとしたりするものもある。ともに、ボトルを使い終わると、もう1人が浮かび上がるという仕掛けだ。
夏限定ボトルは、「高校生の放課後をもっと面白くする」をテーマにしたアサヒ飲料のプロジェクトの一環だ。パッケージのイラストは、イラストレーターのかとうれいさんが描いた。
アイデアを考えたきっかけについて、アサヒ飲料のマーケティング2部の前田遼さん(29)は7月21日、J-CASTニュースの取材にこう答えた。
「ラベル会社から、ボトルの表面に巻き付ける透明なラベルがあると提案を受け、何かに使えないかと開発チームで検討しました。カルピスの色を美しく見せるために2017年に開発したホワイトボトルは、四角い形状でかつ下部に溝がなく凹凸が少ないため、裏側がレンズのように写ります。ほかのボトルではできない見え方ができるため、巻き付けたラベルの反対側の裏にあるイラストが飲み終えると見えるような仕掛けを考えました」
遠近感が出るように、裏側のイラストは、色も淡くしたという。通常のカルピスウォーターは、ボトルの上部にだけラベルを巻き付けてあるが、夏限定のは、下部にも巻き付け、1枚の絵ができるようにした。
「すごく好意的な意見が多く、うれしく思っています。楽しんでいただけて、とてもありがたいですね。これから暑くなると思いますので、売れるようにと願っています」
夏限定ボトルは、8月中旬までの1か月分を想定しているというが、ツイッター上などでは、なかなか手に入らないとの嘆きも聞こえる。この点については、「順次出荷していますので、もう少しお待ち下さい」と話している。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)