「我々はしっかり環境を作ってあげないと」
連夜にわたる投壊で同一カード3連敗。中日の投手陣は深刻な状態に陥っている。開幕投手を務めた大野雄大投手(31)はここまで5試合に先発して3敗といまだ勝ち星に恵まれていない。開幕から抑えを務めてきた岡田俊成投手(28)は低迷が続き中継ぎとしてマウンドに上がっている。野手ではチームの要である高橋周平内野手(26)が太ももを痛めて戦線離脱。この日は不調が続いていた平田良介外野手(32)が出場選手登録を抹消された。
中日投手陣の崩壊の要因となるのが四球による「自滅」だ。今シーズンは、四球で走者を出しタイムリーを許して失点するパターンが多く、負け試合につながっている。中日のチーム防御率はリーグワーストの4.73。さらに深刻なのが四球と失点で、四球はリーグ唯一の3ケタ台となる「100」を記録し、失点はリーグワーストの「137」。投手部門において、中日はリーグワーストのオンパレードとなっている。
今シーズンは新型コロナウイルスの影響でレギュラーシーズンが120試合に短縮され連戦が続くため、投手陣にかかる負担は例年以上のものとなる。投手の采配においては投手出身の与田剛監督(54)の手腕にかかっている。四球を連発させる投手陣に守り切れない野手陣。負の流れを断ち切れない指揮官は「我々はしっかり環境を作ってあげないとと思っています」と立て直しに向けて言及した。