お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志さん(56)が2020年7月19日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、俳優の三浦春馬さん(享年30)の死去に言及した。今後、死去の背景に関する様々な憶測記事が報じられる可能性を指摘した上で、「その辺は勘弁してほしい」などと述べた。
三浦さんは7月23日から自身が出演する映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」が公開、8月26日にはセカンドシングル「Night Diver」発売、さらに9月からはTBSドラマに出演予定だった。
ウエンツ瑛士「本当に分からない」
各社の報道を総合すると、三浦さんは自殺したとみられる。仕事面では順調に思われていただけに、突然の訃報は世間に衝撃を与えた。
ワイドナショーでは、テレビの収録で2週間前に三浦さんと会った、タレントのウエンツ瑛士さん(34)が出演。
「(動機は)本当に分からないです。収録の合間も楽しくしゃべりましたし、いつか一緒に舞台やりたいねって話したばかりです」
と、当時の様子を振り返った。
MCの東野幸治さん(52)は、「自殺しようと思ったことがないので、どういう精神状態か分からない」と前置きしつつ、「深く悩んでいたことがあったのだろうとしか今は言えない」と推測。対して、フリーアナウンサーの古舘伊知郎さん(65)は、
「想像ですけど自殺に至ってしまう人の中には、別に死にたいわけじゃないけどただ生きるのが辛い、生きたくないという思いに駆られる。ただ死にたいわけではないと、若干の区分けがある人も多いようです。三浦さんの場合がどうかは分からないけど」
とコメントした。
自殺に関する報道が「引き金」になる可能性も
三浦さんの自殺の動機について、ネット上では、三浦さんのツイッター投稿に対する誹謗中傷が原因、完璧主義者で思い詰めてしまった等、様々な推測がなされている。報道では遺書があったとされているが、詳細はまだ明らかになっていない。所属事務所の発表でも、現時点では「詳細に関しましては、現在確認中」とされている。
ワイドナショーに出演した松本さんは、三浦さんと面識がないとした上で、
「この後いろんな、変な憶測記事がいっぱい出るのかなと思うと、その辺は勘弁してほしいなと思う。(動機に関して)ふっと魔が差すようにそんな気になる時ってあるのかな」
としている。
自殺に関する報道については、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんが19日放送のサンデーモーニング(TBS系)で、その影響を懸念。
「『自殺か』ということや『自殺の手段』が強調されて伝わってしまうことによって、現時点で自殺という選択肢を抱えてしまっている人たちの引き金になってしまうというリスクがあります」
とコメントし、世界保健機関(WHO)のガイドラインにのっとった慎重な報道を求めた。