「スカパー」巣ごもり銘柄のはずが...? 株価伸び悩む背景

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ネットフリックスにはすでに抜かれた?

   確かに、スカパーJSATにとって動画配信サービスは脅威となっている。2015年に日本に参入したネットフリックスは国内利用者数を公表していないが、2019年夏にヒット作「全裸監督」が独占配信された後、同年中に利用者は300万人の大台に乗せたとされる。年明け以降の韓国ドラマ「愛の不時着」の浸透を思えば、スカパーJSAT(6月末で315万件)を抜き去っていても不思議ではない。

   サッカー・Jリーグと独占配信契約を結んでいる英DAZNグループの「DAZN」も手ごわい。6月11日にはウォルト・ディズニー・ジャパンによる月額700円(税抜き)と割安な「ディズニー+(プラス)」も始まった。4、5月と加入件数が純減した後、プロ野球開幕を受けて6月に純増に転じたスカパーJSATだが、激しい競争環境に直面しているのは間違いない。

   野村証券が7月1日に配信したリポートで「3機の大型新規衛星の寄与で宇宙事業が中期的に利益成長を確保するとの見方に変更はない」として、投資判断「Buy(買い)」(3段階の最上位)を継続するなど悲観論一色というわけではなく、株価もじわじわと戻してきてはいるものの、当面、上値は重いと見る向きが多い。

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