へずまりゅうの意外な過去 レスリングで国体出場、警察官志望...コロナに「いち早く」警鐘も?

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

    山口県の村岡嗣政知事が2020年7月17日、迷惑系YouTuber(ユーチューバー)として「へずまりゅう」の名前を挙げ、県内での新型コロナウイルスの感染拡大の要因として警鐘を鳴らすなどしたことから、その人物像に注目が集まっている。

   へずまりゅうといえば、有名人への「凸(突撃)」などの過激な振る舞いで知られる。一方で、本人のツイッターなどをたどると、意外ともいえる過去が見えてくる。

  • 山口県公式サイト内に設けられた、へずまりゅうについての情報をまとめたページ
    山口県公式サイト内に設けられた、へずまりゅうについての情報をまとめたページ
  • 山口県公式サイト内に設けられた、へずまりゅうについての情報をまとめたページ

合宿で吉田沙保里から「ポイント取れた」

「昔はレスリングに没頭していてオリンピックを目指しちょった! インターハイや国体にも出場した!」

   これは6月24日、へずまりゅうが自身のツイッターに投稿した発言の一部だ。

   窃盗容疑で逮捕された際に報道された本名で調べると、確かに2009年の国民体育大会(トキめき新潟国体)の出場選手として、同姓同名の人物の名前が。当時高校生であり、報道された年齢とも合致する。「少年フリースタイル個人対抗戦96kg級」に山口県(へずまりゅうは山口県出身を公言している)代表として臨んだものの、結果は初戦敗退だった(ちなみにこの際の対戦相手は、現在も第一線で活躍する有力選手)。

   別のツイートでは、この時期にあの元女子レスリングの吉田沙保里さんと合宿で対戦し、「1回だけポイント取れた」とも主張している。それ以降も、山口県内の大学レスリング部の選手として、大会記録などにその名前が確認できる。学生団体の役員も務めるなど、レスリング青年として活躍する姿がうかがえ、「オリンピックを目指しちょった!」というのも、あながち大言壮語とは言えないかもしれない。

   しかし本人の弁によれば、右肩のケガが原因となって引退に追い込まれることに。その後、就職先として警視庁も受験したというが、

「最終まで行ったことあるけど落ちて良かった!本当に落としてくれてありがとう!」

「コロナが怖くてYouTubeができるかオラ」

   2019年、へずまりゅうの名前で、かつてのレスリング青年はYouTuber活動を開始する。

   当初は「早食い」企画や「ドッキリ」など、比較的平和な動画内容だったが、やがて他の人気YouTuberなどに強引に「コラボ」を迫るなどする「凸(突撃)」に手を染めて話題に。最近では、各地を行脚しながら動画をアップし続け、ついには逮捕、しかも新型コロナウイルス感染が明らかに――という経緯は、J-CASTニュースでもすでに報じたとおりだ

   上述のツイッターでは、新型コロナウイルスについてもたびたび発言が見られる。2020年4月17日の投稿では、「コロナが怖くてYouTubeができるかオラ」などと吹聴、「コロナにびびって家におらんで皆んなで外出て鬼ごっこしようぜオラ」(3月30日)、「お前ら何で外出んのん?渋谷に来いやオラ」(4月3日)と挑発的な発言も繰り返していた。

   一方で、まだ日本国内での新型コロナウイルスへの危機感が比較的低かった1月26日には、「新型コロナがヤバい!」「安倍晋三さん中国人を日本に入れるな!」「国はコロナウイルスを甘くみすぎだ」などといった動画を投稿している。単なる逆張りといえばそれまでだが、その後のツイートでは、「コロナの危険性を一番理解してた」(5月13日)とうそぶき、自らの先見性を主張している。

   本人の思いはさておき、山口県などはその行動の「後始末」に追われている。7月17日には県公式サイトに「ユーチューバー『へずまりゅう』氏と接触した心当たりのある方は、最寄りの保健所または県健康増進課へご相談ください」とする特設ページを設けた。発表によれば、17日だけで、16時までに65件のへずまりゅう関係の相談が寄せられたという。

姉妹サイト