模試欠席してAKBコンサートに駆け付けたファンの少女が、今...
―― 藤崎さんは研究生から「初選抜」で、さらにセンターに大抜擢されました。この機会に、藤崎さんの人となりについてうかがえればと思います。元々、AKB48やNGT48のファンだったと聞いています。
藤崎: そうですね、AKB48さんにハマったきっかけが板野友美さん(29=13年卒業)で、そこから小嶋真子さん(23=19年卒業)が推しメンでした。
―― 15年にNGT48が発足しましたが、藤崎さんは1期生オーディションで不合格に。ファンとしてNGT48を応援することになりました。16年に新潟市内で行われたAKB48グループコンサートと選抜総選挙の開票イベントを見るために模擬試験を欠席すると高校に伝えたところ、高校から家に電話がかかってきた、というエピソードはファンの間でも語り草になっています。結局はコンサートには行けたのですか?
藤崎: そうですね。父が学校の先生を説得してくれて、なんとか総選挙のコンサートの方には行けました。
本間: お父さんはすごい理解があってやさしいね。
藤崎: そうなんです。本当に。
―― NGT48の地元での開催で、NGT48のメジャーデビューも発表されました。そう考えると、あのときは意志を貫いて、ちゃんと行っておいてよかったですね。模試は他にも受ける機会はありますからね。(笑)
藤崎: やっぱりNGT48のいろんな発表や歴史的な瞬間といえる部分をファンとしては目の当たりにしたいと思うので、模試を休んででも行ってよかったです。そこでメジャーデビューの発表を聞いて、ファンとしては応援したいという気持ちが強くなりましたし、NGT48を目指す部分でも、もっとこのグループに入りたいという気持ちが大きくなった瞬間でもありました。模試も将来に向けての自分の実力を試す大事なものではありますが、総選挙も私にとってはNGT48を目指す上で、すごく行ってよかったと思いますね。
―― NGT48の1期生オーディションでは不合格で、第3回ドラフト会議では第5巡目での指名で、ほとんどギリギリの合格でした。それが今ではセンターです。センターは曲ごとに変わることが多いですが、現時点ではグループ内で「上り詰めた」感もあります。ご自分で「上り調子」「推されている」と感じたことはありますか。
藤崎: 自分では、そういう実感はありません。ドラフト会議では自分を含めて5人がNGT48に加入しましたが、自分は指名されたのが最も遅く、握手会でも自分はファンが少なくて5人の中で最初に握手会が終わってしまったりとか...。5人で何かしても一番下だったり、すごくそこで悔しい思いをしていましたが、その悔しい気持ちが、同期や先輩方も追い越してやるという気持ちで物事を頑張ってみようかな、という気持ちにつながりました。そして、その気持ちに対してファンの方がすごく背中を押してくださっていています。自分の実力で上に上がったというよりも、背中を押してくださるファンの方がだんだん増えてきた、というのが実感です。