コロナ禍で各社が本格導入 アマゾンは初期設定で「置き配」
置き配は、あらかじめ受取人が指定したり、受取人がインターホンで配達員に依頼したりして、玄関先や宅配ボックスなどに荷物を置いて届けるサービスだ。配達員不足や再配達コストに悩む宅配会社が一部で始め、新型コロナ禍を受けて今春以降に各社が本格的に導入した。
アマゾンジャパンは2019年から実証実験を実施。20年3月からは30都道府県(一部地域を除く)で、玄関などへの置き配が標準となった。サイトからの注文時は置き配が初期設定となっており、希望しない場合は自分で設定を変えなければいけない。ちなみに、先述の世田谷区の女性は、初期設定のままにしていたという。
マンションなど集合住宅では、宅配ボックスが全部埋まっていることや、そもそも宅配ボックスが無いケースもある。マンションがオートロックな上、受取人が不在で代わりの置き場所も無い場合、配達員がやむを得ずドアが開いていれば入って玄関まで届けたりすることがあるようだ。
ツイッター上でも、オートロックのマンションに住んでいるというユーザーと、アマゾンのカスタマーサービスの公式アカウントとのやり取りが残っていた(7月16日16時時点)。
ユーザー 「Amazonの配達が、置き配指定していないのに置き配していった。(中略)どうやってウチの前まで来たんだ?オートロック、マンションの9階なんだが、チャイム鳴ってないぞ(後略)」
アマゾン 「失礼いたします。置き配でのお届けの場合、インターフォンなどは鳴らさずに指定場所にお届けしてお届け完了とさせていただいております」
ユーザー 「配達方法の件は理解したんですが、オートロックをどのように開錠されたのが疑問で、こちらで指定した記憶がなくて、この謎が恐怖です。なにかしら自由に開けられる手段があるものなのでしょうか」
アマゾン 「誠に申し訳ございませんが、Twitter上では個々の注文について確認、ご案内することが出来ません(後略)」 (編注:いずれも原文ママ)