資生堂、花王、コーセー、ポーラ4社の今後の方針は?
一方でニューヨーク・タイムズの当該事件を報じるツイートには、アジア系だとみられるアカウントから「私たちが何千年もの間愛用してきた美白製品をアジア人が好んではいけないのはなぜですか。私たちの好みは黒人にどう関係しますか?」、「アジア人は白人であることが好きで、黒人を軽蔑しているわけではありません。アジアを代表するふりをしないでください」といったツイートが寄せられている。
日本語でも、J&Jの美白化粧品販売中止に対してツイッター上で、「勝手に東洋の美白を白人崇拝や白人至上主義に結び付けるな」、「焼けた肌が美しいと思う人もいる。白い肌が美しいと思う人もいる。これは別に人種による違いじゃない」といった声が上がった。中には、歴史上の文献を持ち出し、反証とするアカウントも複数見られた。このように日本国内では、「美白」という用語が人種を志向するものではないとする風潮が見られた。それでは、国内の化粧品メーカーは「美白」という語をどのように考え、用いているのだろうか。
J-CASTニュースが、花王・資生堂・コーセー・ポーラに取材を申し込んだところ、7月16日までに、メールで回答を得た。
J-CASTニュースは、各化粧品メーカーに、J&Jのような美白化粧品販売中止への動きがあるか尋ねた。
資生堂「現時点で回答できることはありません」
花王「現段階で決まっていることはございませんが、多様性を尊重するという考えのもと、引き続き、様々な視点から議論・検討をしてまいります」
コーセー「現在、そのような動きはありません」
ポーラ「今のところそのような計画はございませんが、お客様が大切に思うことに寄り添って対応していきたいと考えています」
また、同4社に「美白」の見解について尋ねた。