コロナ禍が「ハロプロ」にもたらした新境地 ハロコン、ソロフェス...切磋琢磨の先にあるものは

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「ソロフェス」でハロプロの名曲を自分流に表現

   ハロコンでは約20年間に蓄積されたハロプロ楽曲を歌うことはなかったが、7月4日には特別番組「ソロフェス!」がCSテレ朝チャンネルとスカパー!オンデマンドで放送された。こちらでは5グループ52人が全員ソロでハロプロ楽曲を歌唱する。現グループからOGの楽曲まで1曲も重複せずに約5時間をかけて番組は続いた。

   現在の5グループの曲はもちろん、セットリストに上ったアーティストは℃-ute、Berryz工房、Buono!、こぶしファクトリー、カントリー・ガールズ、タンポポ、メロン記念日、あぁ!、松浦亜弥さん、藤本美貴さん、後藤真希さん、真野恵里菜さんと様々だったが、全てハロプロに在籍したアーティストであり、層の厚さを改めて実感させられる。

   すべて生歌で、ただ歌唱するだけでなく楽器演奏に挑戦したり(モーニング娘'20・北川莉央さん、つばきファクトリー・小野瑞歩さん、BEYOOOOONDS・小林萌花さんら)、創作した振り付けで踊ってみせるメンバー(アンジュルム・川村文乃さん、つばきファクトリー・秋山眞緒さん、モーニング娘'20・加賀楓さんら)も現れた。他にもメンバーがアイデアを凝らし、個性的な演出で自分たちの出番を盛り上げていた。

   そしてメンバーによる投票でMVPを決め、賞品として番組プロデュース権までも与えられる本気ぶりである。ハロプロで開催されてきた「研修生実力診断テスト」になぞらえて「現役の実力診断テスト」とまで視聴したファンからは評された。MVPは川村文乃さんに決まった。

   ソロフェスで先輩たちの楽曲を自分流に表現してみせ、ハロコンでは外部のアーティストの名曲に挑戦したメンバーのこの夏の経験は必ず糧になっているし、観客も開拓されたハロプロの新境地を堪能できただろう。

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)

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