機動力を生かした野球も影を潜める
打撃陣に目を向けると、得点のチャンスにあと一本が出ない。チーム打率はリーグトップの.283を誇るも、得点はリーグ3位の99点。首位を走る巨人はチーム打率.265ながら得点はリーグトップの118点をマーク。リーグ3連覇中に見られた機動力を生かした野球も影を潜め、ここまでチームの盗塁数はわずか8個。投手力の低迷に加え、機動力の低下もチーム低迷のひとつの要因となっている。
5年連続で勝ち越している巨人に3タテを食らい、今シーズンはここまで1勝4敗1分と負け越している。本拠地マツダスタジアムで巨人に3タテを喫するのは、2011年8月5日~7日以来9年ぶりの屈辱だ。11年は広島暗黒時代の終盤で、今回の3タテに「暗黒時代」が頭によぎった鯉党もおり、ネット上では「暗黒時代」のワードが出始めた。鯉党にとってそれだけインパクトのある3連敗だった。
17日からは本拠地マツダスタジアムで2位ヤクルトを迎えての3連戦となる。カードの頭となる初戦はエース大瀬良大地投手(29)が先発のマウンドに上がる。ここまで2完投(2勝)と先発の柱としてチームをけん引する大瀬良。エースが負の流れを断ち切ることが出来るか。エースのマウンドに注目される。