感染防止で「本人確認」実施せず バンドリ!公演、「今回限り」施策の背景は...

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

「今回は感染対策の優先を行うことを判断」

   転売対策の一環として、チケットの購入者が来場者本人と同一人物かどうかは、公的機関が発行する身分証などで確認を行ってきた。ところが、新型コロナウイルスの感染拡大下において事情は変わった。

「身分証明書の確認を行うと、チケットや身分証など、スタッフとお客様の間で物の受け渡しが増えてしまう上、会話も発生します。また、確認の手間により並ばれている方にも長時間お待ちいただくことになる。本来ならば身分確認をして転売防止に努めたいところですが、感染拡大との両立は難しい。スムーズかつ安全なご案内のため、今回は感染対策の優先を行うことを判断いたしました」

   今回の入場券の仕様は、これまでと同じく「紙のチケット」だという。同伴者の分を含めて1人2枚まで購入できるが、表面にはいずれも購入者の名前が記載される。そのため、仮に来場客に感染が確認された場合、同伴者を含めた全員の連絡先を把握することができない。

「券の販売は、チケット販売会社に委託しています。感染が確認された場合には販売会社から個人情報の取得を行うこともできますが、お連れ様の情報までは把握できません。券の表面にもご購入者様の情報しか記載されていないため、今回は裏面に全ての方に氏名や連絡先を記入していただくこととなりました。こちらの個人情報は感染症対策のためだけに使用させていただきます」

   また、記者が「今後、紙のチケットではなく、電子チケットの採用は考えているか」と質問したところ

「もちろん考えておりまして、今回のように感染症対策に必要な来場者様の把握が必要になった場合、電子チケットであれば来場者様の個人情報の紐づけがよりスムーズに行えると考えております。今後の公演での導入を検討しています」

とコメントした。

   また、15日の公演初日を経て、16日に改めて担当者に取材を行ったところ、券の裏面への記入漏れといったトラブルは特になかったとのことだ。待機列では1mごとに来場客の間隔を空け、入り口で検温を行い、座席の種類ごとに時間差で案内を行っているという。

「考えうる限りの万全の対策を行っております。残りの公演も慎重に見守りつつ、万が一の場合には速やかに対応する方針です」

と話した。

姉妹サイト