指笛、大声...浦和レッズサポの「禁止行為」にOB苦言 クラブ「ルールを周知徹底する」

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   サッカーJ1・浦和レッズの一部サポーターが、新型コロナウイルス対策でJリーグが設けたガイドラインに違反する指笛や大声で声援を送る行為をしていたことが物議を醸している。かつて浦和にも所属していた那須大亮氏(38)も、YouTube上で「選手やクラブは嬉しくない」として、こうした行為を一喝した。

   浦和はJ-CASTニュースの取材に「呼びかけを続け、ルールを周知徹底していく」と次戦に向けて対応していくと話している。

  • 埼玉スタジアム(WikimediaCommonsより/作者・梓設計さん)(試合当日の写真ではありません)
    埼玉スタジアム(WikimediaCommonsより/作者・梓設計さん)(試合当日の写真ではありません)
  • 埼玉スタジアム(WikimediaCommonsより/作者・梓設計さん)(試合当日の写真ではありません)

「いま指笛されても、勝ってコールされても、選手やクラブはみんな嬉しくない」

   浦和は2020年7月12日の第4節、ホーム・埼玉スタジアム2002で鹿島アントラーズと対戦し1-0で勝利。前節からの連勝で2位に浮上したが、客席に対しては冷ややかな視線が注がれた。

   J1リーグは今節から観客動員を解禁し、これまでの無観客試合から制限付き試合へと一歩踏み出すことになった。運営するJリーグは、NPB(日本野球機構)と共同で立ち上げた専門家チームの知見をもとに、70ページにわたる「新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」を設けて感染防止を徹底。7月中は、5000人または収容可能人数の50%のうち少ない方が観客数の上限となり、アウェー席も設置しないことなどが定められた。

   浦和-鹿島戦には生観戦を待ちわびた3094人の観客が集まったが、一部浦和サポーターが座席を叩く、指笛を吹く、マスクを外して大声を出す、などの行為を見せていた。前出の「ガイドライン」では感染防止のため、制限付き試合において「歌を歌うなど声を出しての応援、指笛」「応援を扇動する」などをサポーターの禁止行為として明確に定めている。浦和も公式サイトで7日、鹿島戦に向けてこうしたルールの周知を図っていた。

   それだけに、ツイッター上では「ルールすら守れないなんて同じファンとして恥ずかしいです」「勝ったのは嬉しい。けどルール遵守は運営として徹底させて欲しい」などとサッカーファンとみられるユーザーから反発も相次ぐことになった。

   元選手の立場から声をあげたのが、昨季をもって引退した那須大亮氏。浦和には13~17年の5シーズンにわたって在籍しており、13日公開のYouTube動画「J1第4節の全試合の総解説と一部の浦和サポーターへ一言。」の中で、「俺も強く言いたい」と一喝した。

「浦和レッズに在籍していたのでサポーターのすごさは感じていました。もちろん一部の方ですけど、指笛やコールは今やってはいけない。だから強く言いたい。クラブにはアイデンティティがあります。サポーターにもあると思います。伝えたい思いがあるのは分かっています。その思いはいつも受け取っています。いま指笛されても、勝ってコールされても、選手やクラブはみんな嬉しくない。まったく嬉しくない。今やってはいけないルールだから。ルールは守ってほしい」
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