「抑えのピッチャーは警戒しすぎている」
「ゲームが3カ月間なかった影響は当然あるでしょうが、今シーズンは開幕から打者がよくバットを振れている。例年であれば開幕当初はピッチャーが有利となり、『投高打低』になるケースが多いのですが、今年は思いのほか打者が振れている。ホームランも良く出ていますし、飛距離も出ている。このようなこともあり、全体的に抑えのピッチャーは警戒しすぎているとの印象を受けます」(齊藤氏)
また、齊藤氏は抑え投手の投球内容にも言及した。
「一番気になるのがリリーフ陣のコントロール。変化球に関しては投げてみないと分からないというところもあるが、ピッチングの基本となる真っすぐのコントロールが良くない。真っすぐのコントロールがつかないので変化球を待たれてしまう。バッターも変化球に絞りやすくなる。真っすぐがあまり低めに決まらず、ベルトラインの打ちやすいところにいってしまっているケースも見られます」(齊藤氏)
今シーズンは新型コロナウイルスの影響で公式戦開幕が3カ月遅れ、投手、野手に関わらず調整の難しさがあった。そのような中で、齊藤氏は投手の調整する姿を見てある点が気になったという。