新守護神・沢村に原監督も渋い顔
開幕から18試合を消化し、少しずつほころびが見え始めた原巨人。この日は新守護神・沢村拓一投手(32)も不安を露呈した。左脇腹の肉離れで登録を抹消されたルビー・デラロサ投手(31)に代わって新守護神に指名された沢村は9回のマウンドを任されたが、制球が安定せず四球と死球を1つずつ与えランナーを背負う投球に。結果的にはこの回をゼロで抑えたものの、相変わらずの制球力の悪さに指揮官の表情も渋かった。
チームの要である坂本勇人内野手(31)の調子も気がかりとなる。左脇腹違和感のため、7月9日の阪神戦でスタメンから外れ、スタメン復帰後はプレーに精彩を欠く場面がみられる。守備ではスローイングが手投げとなり、11日のヤクルト戦では平凡なショートゴロを捕球した後、一塁への送球がハーフバウンド。今シーズン初失策を記録した。打撃も3試合連続無安打と元気がなく、体調が不安視される。
ヤクルトと0.5ゲーム差で2位につける巨人は14日の広島戦(マツダスタジアム)から12試合連続でロードが続く。本拠地・東京ドームに戻ってくるのは7月28日のDeNA戦から。投手陣では先発・田口麗斗(24)と守護神デラロサを故障で欠き、チームリーダー坂本も本調子ではない。14日からは5年連続で負け越している広島との3連戦。今シーズン初の4連敗で首位から陥落した巨人の勝負どころとなりそうだ。