ホームの利点活かし切れず
低迷するチームに追い打ちをかけたのがキャプテン高橋周平内野手(26)の戦線離脱だ。11日の広島戦の6回、ショートへの内安打で1塁を駆け抜けた際に左太ももを痛めて交代。名古屋市内の病院で検査を受けた結果、「左ハムストリングスの損傷」と診断され、復帰まで3週間から1カ月程度かかる見込み。開幕から11日の広島戦までスタメンで出場し打率.333、出塁率.405と好調を維持していただけにキャプテンの離脱は大打撃となる。
今シーズンは新型コロナウイルスの影響でレギュラーシーズンが120試合に短縮され、変則的なカードが組まれる。中日は7日のヤクルト戦からホームのナゴヤドームで6連戦となったが、ヤクルトには1分2敗、広島には1勝2敗と2カード連続で負け越し、ホームの利点を生かし切れていない。14日からはホームでDeNAと3連戦、21日からは巨人、阪神をホームに迎えての6連戦となり、本拠地での戦いが続く。
投手力に不安を残す中日のチーム防御率は、リーグワーストの5.05で失点はリーグ唯一の3ケタ(108点)を記録。最下位阪神とはゲーム差なしの5位で、借金は「4」にふくらんだ。明るい兆しが見えない状況に指揮官は「暗くなってしまったら意味がない」と話すも、救援陣の整備、高橋の抜けた穴の補強など課題は山積だ。