東京都の新型コロナウイルス新規感染者は2020年7月12日、206人に上った。感染者数200人超はこれで4日連続だ。
一方、新型コロナ感染拡大で減った地方の需要喚起を目的とした政府の「Go Toキャンペーン」は、7月22日から予定通りスタートする。西村康稔経済再生担当相は7月12日の会見で、「注意をしながら進めていかなければならない」と述べ、感染拡大防止と経済活動の両立を見据えた考えを示した。インターネット上では、異論もある。
高田延彦「まだGo To Home だろ」
ツイッターには同キャンペーンに対し「何がしたいの?」、「やるなとは言わない。ただ今じゃなくていいでしょって話」と否定的な声が多数集まっている。
芸能界からも同様の意見が。元プロレスラーの高田延彦さんは「Go To キャンペーン」にまつわる記事を引用RTし、「まだGo To Home だろ。考えろ!」と強い口調で訴えており、テレビプロデューサーでタレントのデーブ・スペクターさんは「問題あるキャンペーン→Go to トラブル」と皮肉っている。
歌舞伎俳優の市川海老蔵さんはツイートで感染者数に言及し、
「四日連続ですね、 206人 夏にかけてこのままgotoキャンペーンで良いのかしら、、」
と不安げ。リプライ欄には「経済活動のためと言われても、東京から地方へ旅行する気になれません」、「経済も、大事ですが、危険です」と、実施反対の意見がずらりと並んでいる。
医師も「タイミングがちょっとずれてる」
「Go To キャンペーン」の実施開始時期に懐疑的な専門家もいる。
2020年7月12日放送の情報バラエティー番組「サンデー・ジャポン」(TBS系)に出演したふじみの救急クリニック・鹿野晃院長は、新型コロナウイルスの現状について「市中感染がじわじわ拡大していると認識」、「感染拡大を防止していかなければならないという時期」と指摘。旅行業界の経営問題に言及し、何らかの後押しは必要なのだろうとしつつ、
「タイミングがちょっとずれてるなっていうのもありますね」
「旅行先だと開放的になってしまい、危険な行動が出やすいという面がある」
との意見を述べた。