「リファラル採用」そのメリット・デメリット マッチ率高いが...「サクッと落とされ知人と険悪」も

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社員に紹介求める「事実上のノルマ」も

   デメリットもあるという。岩田さんが説明する。

「既にいる社員と人柄などが近い『似たもの同士』を採用することになりかねず、自社にいない存在を採って多様性を高めたいというニーズに対応できません。また社員にそれなりの負担をかけてしまうので、制度として運用するための工夫も必要です」
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   リファラル採用を制度化している企業の中には、知人の紹介・採用に対して報酬を支払うところも多い。ただ中には、知人の紹介を事実上ノルマにしているような企業もあるという。

   専門的な人材を仲介するウェブサイトを運営する東京都内のIT会社は、社員が平均1~2年で辞めるなど離職率が高かったことから、3年前からリファラル採用を制度化した。採用1件につき数万円の報酬を、紹介した社員に支払っている。実態を、30代の元社員はJ-CASTニュースの取材に証言した。

「社長や部長が毎月のように『紹介できる友人はいないのか』とプレッシャーをかけてくる。事実上のノルマでした。そのくせ、紹介した私の友人は1次面接でサクっと落とされたのです。その友人とはしばらく、険悪な雰囲気になりました」
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