「リファラル採用」そのメリット・デメリット マッチ率高いが...「サクッと落とされ知人と険悪」も

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   トヨタ自動車は、社員の紹介を通じて中途採用を行う「リファラル(紹介)採用」を始めた。ベンチャー企業を中心に導入が進む手法が、日本を代表する大企業にも広がり始めた形だ。リファラル採用は、会社のカルチャーに合った人材を採用できるなどのメリットの一方、紹介する社員と紹介される知人との関係に悪影響を及ぼす恐れがあるなど、デメリットもあるという。

   トヨタの広報担当者によると、19年11月から一部の職種で試行し、20年6月から全職種に広げて制度化した。従来のような自社ウェブサイトや人材紹介会社を通じた中途採用では、ソフトウェアなどのIT領域に強い人材の獲得に「限界があった」という。

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ミスマッチ少なく、離職率も低い

   リファラル採用では、社員が知人の人柄やスキルが自社に合うかを見定めて会社に紹介する。必ずしも採用されるとは限らず、面接などの選考を通じて能力を見極め、採否を決める仕組みだ。

   リファラル採用を活性化するサービスを運営する会社「MyRefer」の広報担当・岩田知佳さんは、この手法のメリットについて次のように話す。

「企業にとっては、既に自社で活躍している社員の紹介・推薦なのでミスマッチが少なく、内定承諾率が高く、離職率も低いというメリットがあります。人材紹介会社に支払う紹介料も必要ないため採用コストを削減することができる上、転職市場に出ていない優秀な人材にリーチできるメリットもあります」
「転職者にとっても、知人を通じて会社の雰囲気やカルチャーがわかるメリットがあります。人事担当者の話や採用サイトではわからない『口コミ』で転職・入社を判断できるのです」
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