2020年7月の東京都知事選挙では、地上波のテレビ番組での公開討論が行われなかったことに、一部の候補者らが不満を漏らしている。
なぜテレビ討論を行わなかったか。J-CASTニュースは各局に対し取材を申し入れた。
「1局もやらないってことに何かしらの意思を感じる」と山本氏持論
これまでの都知事選では、14年2月の「報道ステーション」(テレビ朝日系)や、16年7月の「みんなのニュース」(フジテレビ系)など、候補者が出演してのテレビ討論会がみられた。一方で、今回はオンラインでの公開討論が行われたものの、地上波では行われなかった。
この状況について、6月25日には宇都宮健児氏(元日本弁護士連合会会長)を候補者として支援していた立憲民主党の長妻昭衆院議員が「テレビ討論会が無いのは異常です。これまでの都知事選挙の例からしてもあり得ないことです。各テレビ局に申し入れをしました」とツイートするなど、疑問の声が一部で上がっていた。
7月5日夜、開票後の会見でも、山本太郎氏(れいわ新選組代表)は当選した小池百合子氏と自身を比較して、メディアへの露出の差が大きな差を生んだとした上で、「前回選挙では各局やってましたけども、今回は1局もやらないってところに何かしらの意思を感じると言いますか...」とコメント。
また、宇都宮氏は、都政の問題といった争点を有権者に伝えるにあたりテレビ討論が最も有効な手段だとし、「これが一回も行われなかったというのは大変残念に思っております」と語っていた。