「感染対策をしっかりしないと、逆に経済活動を止めることに」
「東京は完全に第二波突入です。できれば第二波の発生は回避したかったのだが、、、」
岩田教授は7月10日の朝、前日に都内の感染者が過去最多の224人に達し、経路不明が100人を超えたとの報道を引用して、こうツイッターでこんな見方を示した。
すべての抗体検査から分かったこととして、PCR検査による陽性者数は感染者を過小評価しており、実際の感染者はかなり多いのではないかという。第2波かどうかは専門家の間でも意見が割れる可能性があるが、岩田教授は、独自の分析をした形だ。
岩田教授は、軽症者を増やせば、重症者の発生につながるとして、「感染数減少こそ大事」と指摘した。そのためには、「効果的なワクチンがない場合は、感染症を減らす方法は『感染経路の遮断』ただひとつ」だとしている。
Go Toキャンペーンの先行実施については、かなり懐疑的な見方をした。
「同調圧力で自粛のあとは、同調圧力で『みんなで渡れば怖くない』モード」と皮肉り、次のように警告した。
「経済活動を止めよ、とは主張していません。が、今より強固な感染対策は必要です。そして感染対策をしっかりしないと経済活動止める以外の選択肢がなくなりますよ」
「差し当たり今関東旅行は避けた方がいいし東京の方は外旅行は行かない方がいいと思います。本当に」
ニュースサイトのコメント欄やツイッター上などでは、「経済を立て直したいのはわかる」と政府の思惑に理解を示す向きもあったものの、感染再拡大を心配する声が次々に上がっている。
「週末を経てその倍の400名まで超えたらどうなるのか」
「首都圏の人の来訪を恐ろしく感じるのではないか。新たな摩擦が起きそうで心配だ」
「感染者が増えて地方の医療が破綻する」
「そもそもコロナ終息後って話だったのでは?」
「1日も早くコロナを収束させることが最大の経済対策だ」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)