2020年7月10日に放送された「アメトーーク!!」(テレビ朝日系)で、お笑いコンビ・千鳥の過去映像が紹介された。
今では貴重となったブレーク直前のやり取りにネットからは「当時はどうなる事かと思ったけど売れてよかった千鳥」「売れた今だからこそ貴重回」と大きな反響を呼んでいる。
先輩芸人のイジリにガチ返しの大悟
この日放送されたテーマは、過去に東野幸治さんが企画を持ち込んだ「東野プレゼンツ3部作」。「どうした!?品川」「帰ろか...千鳥」「スゴイんだぞ!西野さん」の3企画をMCの蛍原徹さんと、品川庄司・品川祐さんが振り返った。中でも2014年に放送された「帰ろか...千鳥」では、東京に進出して間もない2人の初々しい様子が映し出されるということから、放送前から楽しみにしていたファンも多かったようだ。
「M-1グランプリ」で決勝進出4回、「THE MANZAI」でも3年連続3位以内とその実力を高く評価され、2012年には本格的に東京進出を果たした千鳥。しかしレギュラー番組の早期終了に遭うなど、この企画が放送された2014年時点では今一つ伸び悩んでいた。
冒頭では、オーディションで「靴汚すぎるでおい~!」とイジッた先輩芸人に対し、「お前どこみとんのじゃ」とガン飛ばしたり、東京のテレビ局にカメラを向けられた瞬間用意していたネタを忘れてしまった大悟さんの様々な仰天エピソードが語られた。
今でこそ「クセが強い!」の一言で解決だが、当時は東京の空気になじめずブレークのキッカケが掴めなかった千鳥。そんな2人を面白おかしく取り上げたのが東野さんだ。
彼はトドメとして「ノブが大阪にマンションを購入」したと暴露。「もう(大阪に)帰るの?」とあおり倒した後、大悟さんから「さあ、こっから東京で足並みそろえて千鳥で行こって言うとるときに大阪に家を買うた気持ちの話をしとんねん!!」というツッコミを引き出す高度なテクニックを見せた。
最終的に「ノブだけ大阪に帰るぞ!」「大悟のことお願いします~~~!」と無理やりノブさんをスタジオから退散させるのだが、千鳥はこの後見事に「くすぶり」から脱却し、大ブレークを果たすこととなるのだ。
「あんときの千鳥って僕らの中では面白かったけど...」
VTRを見た品川さんは「あんときの千鳥って僕らの中では面白かったけど認知されていなかった」としみじみ。東野さんが「千鳥の面白さをパッケージ化してお届け」したことから、現在の人気に繋がったのではないかと考察している。
放送後、ツイッターからは「よくここから爆発的に売れたよな」「(当初は)アク強すぎて全国は厳しいと思ってた」といった声が相次いだほか、「東野プレゼンツ3部作最高だった」「東野さんのプレゼン力は全部完璧」など、改めて東野さんの才能を実感したファンからの称賛も相次いでいる。