J-CASTニュースは、サイト上で都知事選についての読者アンケートを行った(投票にはウェブサービス「トイダス」を使用)。
あくまで簡易的なアンケートであり、また投票先として実際に当選した小池百合子氏より、小野泰輔氏や桜井誠氏が上回ってしまうなど、かなり偏ったデータになってしまった(小野氏、桜井氏のコメントを伝えた記事からトラフィック流入があったためとみられる)。
一方で、各候補者別に「投票理由」を見てみると、傾向らしきものも見えた。上記のようなデータであることを承知の上でご覧いただきたい。
実績+政策より多い「マシ」派
上記のアンケートでは、どの候補者に票を投じたかを尋ねた上で、編集部で選んだ12の理由から、「あなたは何故、この候補に投票しましたか?」を1つ選んでもらった。この回答データを、ユーザーが選んだ投票先別に分類した(そのため、回答の母数にはばらつきがある。2020年7月5日~8日分のデータを参照)。
まずは、当選を果たした現職の小池百合子氏だ(有効回答ユーザー数:94)。
なんといっても目立つのは、実に40.4%が「ほかの候補よりマシだから」を選んだことである。次点の「これまでの実績が評価できるから」(19.1%)、「政策が評価できるから」(12.8%)を合わせた数字よりさらに大きい。
NHKが開票に合わせて発表した「都民1万人アンケート」でも、主要公約「7つのゼロ」への達成度評価は、「実現できた」「ある程度実現できた」合わせても多くて20%前後だった。小池都政の具体的成果には疑問符をつけつつも、「マシ」という理由で票を投じる都民の姿が想定できる。
そんな小池氏の方が「マシ」と思われてしまった、2位の宇都宮健児氏はどうか(有効回答ユーザー数:110)。
J-CASTニュース内のアンケートでトップになったのは、「政策が評価できるから」(33.6%)。これに僅差で「人柄が信頼できるから」(30.9%)が続くのが特徴的だ。
この傾向は、3位の山本太郎氏にも共通する(有効回答ユーザー数:97)。山本氏も「政策」に続いて、「人柄」の13.4%が2番手に入った。他の候補者に対して「人柄」を選んだ人は、小野泰輔氏が7.3%、桜井誠氏が4.0%、小池氏にいたっては2.1%しかない。
宇都宮氏と山本氏はともにリベラル・革新層の支持が強いとされる。その2人に「人柄」を求めた人が多い点、日本リベラル層のある種の傾向が見て取れる。