明日からスポーツ「有観客試合」なのに... 東京「224人感染確認」で不安の声も

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   2020年7月9日、東京都の新型コロナウイルスの1日の感染確認者数が過去最多の224人にのぼった。

   翌10日からはプロ野球、Jリーグなどプロスポーツの有観客試合スタートが決まっているが、「東京224人」という数字にスポーツファンから不安の声もあがっている。

  • 7月10日から開始「有観客試合」の行方に不安の声(画像はイメージ)
    7月10日から開始「有観客試合」の行方に不安の声(画像はイメージ)
  • 7月10日から開始「有観客試合」の行方に不安の声(画像はイメージ)

10日から「5000人」上限で開催可能に

   前日8日の東京都の新規感染者数は75人と7日ぶりに100人を下回っていたが、9日は約3倍近い増加となった。午後に各メディアが「224人確認」と報じ、夕方には小池百合子知事も数字を明らかにした。これまでの都の1日の感染者数の最多は、緊急事態宣言が発令中だった4月17日の206人だった。

   感染者数の急増にツイッター上では、「224人はやばくね」「もう自粛生活はいいよ」と驚きや不安の声が相次いでおり、懸念は「プロスポーツ」にも向けられている。政府が感染拡大防止のため求める「イベント開催制限の目安」が7月10日から緩和されるためだ。

   政府が示した目安によれば「プロスポーツ等」は6月19日から「無観客」での試合開催が認められていたが、7月10日からは「5000人」または「収容人数の50%」のいずれか小さい方という条件のもと「有観客試合」の開催が可能となる。また、「コンサート等」「展示会等」は6月19日から「1000人」「収容人数の50%」のいずれか小さい方を収容可能だったが、こちらも上限が「5000人」に引き上げられる。

週末に首都圏で控える「有観客試合」

   目安の制限緩和を受け、7月10日以降は観客を入れた試合開催の動きが加速する。プロ野球は、10日~12日に収容人数5000人を上限とした3連戦(6カード)を控える。この3連戦で東京都内の試合はないが、うち1カードは、東京にほど近いZOZOマリンスタジアム(千葉市)で行われる千葉ロッテマリーンズ対埼玉西武ライオンズ戦だ。

   Jリーグも10日にシティライトスタジアム(岡山県岡山市)で行われるJ2・ファジアーノ岡山対ギラヴァンツ北九州の試合を皮切りに、有観客試合を開始。J1も11日に2試合、12日に7試合を収容5000人上限で行う。こちらも東京都内での開催はないが、11日には等々力陸上競技場(神奈川県川崎市)の川崎フロンターレ対柏レイソル戦、12日には埼玉スタジアム2002(埼玉県さいたま市)の浦和レッズ対鹿島アントラーズ戦など、都と隣接する県での試合開催を控えている。

   今回、プロスポーツの「有観客解禁」に期待が高まっていた中で報じられた「東京224人」という数字。ツイッター上では、「ソーシャルディスタンスを取るように工夫したり感染拡大しないように工夫したら、やってもいいでしょ」と、「解禁」に肯定的な意見も見受けられたが、

「少なくとも関東圏(の開催)はやめた方がよいのでは...」
「無観客続けたほうが良いのでは?」

などと不安視する声が相次いでいる。

   菅義偉官房長官は9日午後の会見で、都の感染者数増加を受けた「イベント制限緩和」への影響について「感染防止策を行ったうえで、予定通り(目安の緩和を)行うという考え方に変わりはない」と語った。

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