週末に首都圏で控える「有観客試合」
目安の制限緩和を受け、7月10日以降は観客を入れた試合開催の動きが加速する。プロ野球は、10日~12日に収容人数5000人を上限とした3連戦(6カード)を控える。この3連戦で東京都内の試合はないが、うち1カードは、東京にほど近いZOZOマリンスタジアム(千葉市)で行われる千葉ロッテマリーンズ対埼玉西武ライオンズ戦だ。
Jリーグも10日にシティライトスタジアム(岡山県岡山市)で行われるJ2・ファジアーノ岡山対ギラヴァンツ北九州の試合を皮切りに、有観客試合を開始。J1も11日に2試合、12日に7試合を収容5000人上限で行う。こちらも東京都内での開催はないが、11日には等々力陸上競技場(神奈川県川崎市)の川崎フロンターレ対柏レイソル戦、12日には埼玉スタジアム2002(埼玉県さいたま市)の浦和レッズ対鹿島アントラーズ戦など、都と隣接する県での試合開催を控えている。
今回、プロスポーツの「有観客解禁」に期待が高まっていた中で報じられた「東京224人」という数字。ツイッター上では、「ソーシャルディスタンスを取るように工夫したり感染拡大しないように工夫したら、やってもいいでしょ」と、「解禁」に肯定的な意見も見受けられたが、
「少なくとも関東圏(の開催)はやめた方がよいのでは...」
「無観客続けたほうが良いのでは?」
などと不安視する声が相次いでいる。
菅義偉官房長官は9日午後の会見で、都の感染者数増加を受けた「イベント制限緩和」への影響について「感染防止策を行ったうえで、予定通り(目安の緩和を)行うという考え方に変わりはない」と語った。