ヤカンに入れたスポーツ飲料で「銅食中毒」 厚生労働省がツイッターで注意喚起

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   厚生労働省食品安全情報の公式ツイッターが2020年7月8日、「やかんに入れたスポーツ飲料を飲んだことによる銅食中毒が発生した」と報告した。

  • 注意が必要
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「金属が溶け出すことがあります」

   ツイートでは「銅食中毒」の発生を報告し、

「金属製の容器(ヤカンや水筒)は酸性の飲み物と反応し、金属が溶け出すことがあります。金属製の容器にジュースやスポーツ飲料を入れる時は、注意書きをよく確認しましょう」

と呼びかけた。

   こうした食中毒は過去にも発生している。例えば東京都福祉保健局が2008年に公開したリーフレットによると、水筒に入れたスポーツ飲料を飲んだ児童が苦味を感じ、頭痛、めまい、吐き気などを訴えた事例や、アルミニウム製のヤカンでつくった乳酸菌飲料を飲んだ保育園児15人が吐き気、おう吐を発症した事例があるという。

   2018年7月には、金属製水筒にスポーツドリンクを入れることへの注意喚起が、ネット上で相次いだ。J-CASTニュースは当時、東京都健康安全研究センターに話を聞いており、その際担当者は、

「基本的には、金属製の水筒であっても内部にコーティングが施されている製品がほとんどですので、スポーツドリンクを入れたからといって、金属が溶け出すことはほぼないと考えています」

と説明。ただし「銅製の水筒では注意が必要です。内部に傷がついていて、酸性の液体を長時間入れていると、中毒の恐れがあります」と指摘していた。

   さらに大塚製薬(東京都千代田区)の広報担当者は、金属製の水筒にポカリスエットを入れて良いかどうかについて、金属をサビさせたり風味が低下したり、容器をいためてしまうことも考えられるため、「できれば避けて」と話していた。

   またタイガー魔法瓶(大阪府門真市)は公式サイトのQ&Aページで、ステンレスマグで「(スポーツドリンクは)ご使用いただけます」と明言するも、「ステンレスが腐食する可能性がありますので、使用後はすぐにお手入れをしてください」と記している。

   厚労省の投稿は6.6万回以上リツイートされ、リプ欄には「水筒にスポドリ入れていた...」と後悔する声や、「水筒や容器はしっかり選ばないと危険」「スポーツドリンク専用の水筒が売ってるのでそちらを使ってます」などのコメントが寄せられている。

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