「モスクの絵文字」専門家に聞く懸念点 人気ゲーム「ツイステ」ファン呼びかけで注目

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そもそも「モスク」とは?

   モスクの絵文字を用いることを控えるように呼び掛けが広がる一方で、モスク自体を知らないというファンも。絵文字を利用していた人の間にも、モスクやその意味を知らなかったという声が一部で上がった。J-CASTニュースは、イスラム教に詳しい大学教授に、イスラム教における「モスク」について尋ねた。この教授は「アラジン」及び「ツイステ」を知らないため、今回の件をめぐる詳細な状況はわからないとしつつ、以下の見解を語った。

「まず、イスラームにおけるモスクとは、その名(マスジド)(編集部注:「モスク」のアラビア語読み。モスクは英語)の示す通り、礼拝をおこなう場所を指し示すものです。しかし、『この地上はすべてマスジドである』という預言者ムハンマドのハディース(編集部注:ムハンマドの言行録)に示されるように、ここでなければならないということはなく、ムスリムが礼拝のためにぬかづく場所がすなわちマスジドであると言えます。ですから、大学の一室でも、駅の構内でも、公道上でも構いません。ただし、できれば避けるべき場所として、ゴミ捨て場、墓地、トイレ、屠畜場他があります」
「同様に、モスクの形状はたまたま現在のような形に歴史を経てなっていますが、このようにせよという外観の規定があるわけではありません。むしろ、あのタマネギ型ドームには、キリスト教会堂からの影響も指摘されています。ウズー(編集部注:お清め)なども行なわれるように、本来モスクは信徒にとって清浄な場所と言えるでしょう。一般論として、それを異教徒に破壊されたりよごされたりしたくはないでしょう。寺や神社を考えてもお判りいただけると思います」

   「モスク」は、外観に規定があるわけではないが、礼拝をおこなう場所を指し示すものであると教授は述べる。今回の絵文字は、「モスク」と入力して表示されるものであるため、やはりイスラム教徒の礼拝をおこなう場所を指し示すものであることは確かだろう。

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