「のどが渇いたし、寂しかったよね」「なぜ施設を頼らない」
容疑者のインスタについても複数のメディアが報じており、その投稿内容は、友人らとの飲み会のほか、ディズニーランドやスノーボード、花火、カラオケなどの「インスタ映え」する写真や動画で、度々投稿されていた。
新型コロナウイルスの感染拡大が始まったころからは、友人らと遊ぶ機会が減り、「おもんないわー」「みんなでたのしいことしたい」と愚痴を書き込んだ。しかし、「月1カフェ巡り」として、東京・表参道のカフェを一部の親しい友人と回っていることも報告していた。
一方で、インスタのユーザーページに表示される約200枚の画像(一部は動画)を見る範囲では、娘の姿は見当たらず、事件の報道後には「インスタに子どもがまったく写ってないのが怖い」「(子供も)食べたかっただろうに」「本当に許せない」などとコメントが書き込まれ、インスタが炎上状態になっている。
各メディアの報道によると、容疑者は娘を出産後に夫と離婚し、娘を保育園に預けていたが、19年3月に「お金がない」とやめていた。娘のことをかわいがっていた様子だったともいい、3歳の誕生日にはたくさんのプレゼントに囲まれた娘の写真なども撮っていたという。
今回の逮捕報道を受け、ニュースサイトのコメント欄やツイッター上などでは、「かわいそうに。お腹すいたし、のどが渇いたし、寂しかったよね」「どれだけ苦しくて怖くて、ママなんで?って思いながら亡くなっていったのか...」「面倒が見れないならなぜ施設を頼らない」といった声が寄せられている。
大田区も管轄する都の品川児童相談所の所長は7月8日、J-CASTニュースの取材に対し、こう話した。
「本人からの事前の相談や近所などからの通告もありませんでした。亡くなったのが分かった当日に警察から一報を受け、初めて事実を把握しました。報道でその内容を聞いて、とても驚いています」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)