声優の大空直美さんが2020年7月7日にツイッターで、異例の長文でネットでのコミュニケーションについて発信した。すさみがちなネットでの応酬に一石を投じた形だ。
「過去にわたしも、心無いことを...」
大空さんは7月7日に
「心ない言葉を書き込んだり、攻撃をしたりするの、そろそろやめにしませんか...? 『攻撃されたってそういうものだからしょうがないでしょ』という考えの人もいるみたいだけれど、世の中が大変な時だからこそ、優しい言葉の掛け合いをしていきたいなと思うのです」
と投稿した。続けて
「過去にわたしも、心無いことを言われたとき『この人がわたしを攻撃することで、この人の気持ちが落ち着くなら...それでいいのかもしれない』と自分の気持ちを堪えることもありました。喜んでくれる人たちのために、作品のために、キャラのために自分のために、お仕事をしていきたいからね」
と自らの実体験を語っている。それでも
「でもやっぱり『耐える』しかない世の中って、どこか異常なんじゃないかって、最近気づいたんです」
と続けた。
「ちゃんとネットリテラシー持っててほしいですよね」といった反応も
一連のツイートの中では、「今わたしが特別に攻撃されていたりとか、そういうことはないんですけれどもほっとした顔心配させてしまっていたらすみません!!!!」とユーザーを安心させつつも、
「仲間が見えない誰かに攻撃されたりしているのを目の当たりにしたときも、悲しく、苦しくなります。エンターテイメント業界にいる人は、みんな誰かに喜んでほしくて、お仕事していると思っていて。それなのに自分を見失ってしまう人が増えていくのって、悲しいなって」
「だからハッピーを世界に届けていきたいわたしとしては、自分にできることからしていきたいなと思いました。本当に大変な世の中だから...言葉と言葉のやりとりは、心のやりとりだけは、せめて優しくありたいし、その優しさを広げていきたい」
と締めた。暗にネット上で声優や俳優に誹謗中傷を行うユーザーへの批判の意を込めていたようだ。前後ではイベント情報を投稿していた中での突然の長文のツイートだったが、ユーザーからは「匿名性の高いSNSで自分の発言でこの人にどう影響を与えるかもう少し考えるのって必要ですよね」「SNS(もちろんネットも)使う人は、ちゃんとネットリテラシー持っててほしいですよね」といったリプライも来ていた。
大空さんは「宇崎ちゃんは遊びたい!」宇崎花役、「アイドルマスターシンデレラガールズ」緒方智絵理役などに出演している。