立憲民主党の枝野幸男代表らによるハッシュタグ「#宇都宮」ツイートが波紋を呼ぶ中、宇都宮健児氏のサポートアカウントが2020年7月7日に「餃子」について言及した。
「法の専門家に事前にご注意申し上げられるわけもなく...」
枝野氏は、東京都知事選挙の投票が行われた5日に、餃子に関するユーザーのツイートに反応する形で「#宇都宮 #みんみん で育った私は、18才で #宇都宮 を離れてから仙台でも東京でも餃子専門店を探したが...」などと引用リツイートしていた。ほかにも、複数の立憲民主党所属の地方議員が類似のツイートを行っている。
立憲民主党は都知事選の候補者として宇都宮氏を支援していた。公職選挙法では、投票当日の選挙運動を禁じている。このため、ツイートについて「餃子を政治利用しての宇都宮氏の名前アピール」などとする声が上がっており、枝野氏だけでなく「宇都宮陣営」と対象を広げての批判もみられる。
これを受けてか、「宇都宮けんじサポート@チームうつけん」というアカウントが
「選対としては、選管に確認して『餃子の絵もダメですよー』とボランティアさんに2014の時はアナウンスしていたのを思い出しました。まさかそんな子ども言い聞かせるようなこと、法の専門家に事前にご注意申し上げられるわけもなく...。わたしたちの掌握できる範疇(はんちゅう)を超えてます」
とツイートした(枝野氏は弁護士出身)。
その後、宇都宮氏本人を指してか、
「ご本人は、当日はいっさいツイートしません、とおっしゃっていました。だから、本人には『ルール守る気がない』とは言っていただきたくはないです」
とコメント。また、公職選挙法に関連して
「言い方次第なので、公選法には問題ないんでしょう...専門家ですから。投票依頼はしていないし。たまたま投票日に重なった...とは思いませんけれど、問題はないかと思いますよ。私たちにはそんなこと、掌握できない、というだけです」
と説明している。
このアカウントについて事務所に問い合わせると...
このアカウントは宇都宮氏が最初に都知事選に出馬した2012年に開設、フォロワー数は1万人近くに達する。街宣やトークイベントなどの生放送を配信する「TwitCasting」のチャンネルとして、宇都宮氏が代表を務める「希望のまち東京をつくる会」の公式サイトにも同一のID名・アイコンで掲載されている。
このアカウントの立場について、「希望のまち東京をつくる会」にJ-CASTニュースが8日問い合わせたところ、担当者は
「確かに選対に関わる人間も(アカウントの)中の人に居るんですけど、公式のアカウントではないという位置づけなんですね」
「非公式のアカウントであり、それを運用している個人の意見です」
と説明。枝野氏のツイートについては「公式的にはどんな態度も取っていない」とした。